Acacia pennata / チャオム |
科名属名学名 | マメ科ネムノキ亜属学名 Acacia pennata |
タイ名 | ชะอม(チャオム) |
その他名称 | 英名Climbing acacia、Climbing wattle。ビルマ名Su pout ywet 中国名ー羽叶金合欢、(臭菜) |
原産地・分布 | インド・東南アジア・中国雲南省。 タイでは野菜として植栽多 |
用途など | 葉を食用。幹・蔓を薬用。 |
葉 | ||
シリキット植物園にて撮影(低木から大樹に絡んだ同一蔓を2画像で掲載) | 葉 |
幹・枝の棘 | 栽培(枝打ちしてある) | |
野菜市場にて | 料理 チャオムの卵閉じ |
樹形・幹・葉 高さ5m常緑低木、又は長さ?m木本蔓(少し落葉?)。幹・枝に短棘有。 葉:2回羽状複葉・互生。烏片6~12片・小葉15~25対。長さ8~12mm線状楕円形先やや尖。 |
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花・果実 花:花冠長さ2mm小花。萼筒・花弁5白色~白黄色。。径9~12mm球形頭状花序が円錐花序を形成。 果実:莢果。長さ9~20cm扁平な帯状。種子8~12個。 | ||
花期 花期3~10月。果期7月~ | ||
学名 Acacia pennataは、Acacia pennata subsp. insuavis(略してAcacia insuavis)、Acacia pennata subsp. kerrii等の亜種がある。タイにはAcacia insuavisが多いようだ。*掲載画像の亜種名は不明です。 | ||
野菜 葉を食用にする。料理法は多種あり多用されている。味はやや酸味、臭いがある。 タイでは日常的に常食され、調理法は多い。屋台では付け野菜として無料で置いてありことも多い。 *市場で販売されているネムノキ亜科の葉は、殆ど閉じているので、ネムノキ亜科の葉には見え難い。 |
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雑感 本種は葉の食用で,数年前に屋台で生の葉が皿に盛ってあったのが初対面。恐る恐る口にしたものだ。その後は低木をあちこちで見かけるが、枝打ちされた栽培が殆どであり花・果実は見たことがないままに長らく時間経過してしまった。 最近になってシリキット植物園に大樹に絡み這い上る本種を見つけ、これはソムポイ(Acacia concinna)と同じ生活形の植物ということが漸くにして判った。這い上り樹上で展葉してこの低木部分は木本蔓になるのだろう *残念ながら、花・果実は撮影には未だ至っておりません。 チェンマイのステープ山麓で、Acacia属と思われる長い木本蔓を見かける。樹上で展葉しているのでよくよく見上げて観察しないと枝・葉は見え難い。3月に花を見ることもある。同属に類似種が多いこともあり私の能力では種名を特定できないのが残念!!チャオムに似ていてもチャオムかどうかは別の話しだ!! |
チャオム(Acacia pennata )の葉とソムポイ(Acacia concinna)の葉の比較 | ||
チャオム(自生) | ソムポイ(自生) | 葉 チャオム向かって左 / ソムポイ右 |
シリキット植物園でナームハン(Acacia megaladena)の観察時に、運転手ルサック氏がチャオムとソムポイの葉の見分け方を説明してくれた。このあたりにはチャオムもソムポイ等多くが自生していて、その場で採取して手に持って並べてレクチャーしてくれた。 どうやらチャオムのほうが緑色が濃く、小葉は繊細らしい。私は葉の形や色など成長時期や環境で変化するのをよく見ているので、「本当かねえ」と半信半疑の顔で問い直した。ルサック氏は憮然として「食べてみたら解るよ」と葉を千切ってくれた。両種はともに酸味はあるがチャオムが薄味(รสจืค)でソムポイは濃味(รสเข้ม)だと!。 早速試食。チャオムは何度も食べているので味は知ってのとおりの酸味が少し!ソムポイは食べ始めはそれ程でもなかったが噛んでいるうちにだんだんと酸味が増してきた!!どうやら葉と説明は合ってるようだ! *葉の裏面も併せて説明してくれたが、どうやら裏には毛があって反射光の色合い(白さ)が違うらしい。 *運転手ルサック氏は定宿の近くに住んでおられ、遠出の植物散策時には運転をお願いしている。朝起きて体調と天候を確認後に運転をお願いに行っても大抵はOKで有難い。植物に関してはキノコ類も含め食用・薬用になるものは実践的で実に詳しい。私が降車して散策中は食用植物の採取に精をだして夕食の準備?をしておられる。ところが、惜しいことに有用でない植物には全く無関心で殆ど御存知ないのだ。加えて帰路では見知らぬお店にご案内の親切さ!?。 定宿近くの別の運転手もお願いすることもある。タイでの生活の知恵かな? |
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