Arenga pinnata / サトウヤシ |
科名属名学名 | ヤシ科アレンガ属Arenga pinnata |
タイ名 | ต้นตาว(トン・ターオ)、ต้นชิต(トン・チット) *ลูกชิต(ルーク・チット)果実の胚乳部分の呼称 |
その他名称 | 英名Sugar palm |
原産地等 | マレーシア原産。東南アジアに分布。 |
用途等 | 樹液から砂糖を作る。胚乳は食用。 |
幼雄花序と開花雄花序(右上) | 雄花序 | |
チェンマイにて撮影(雄花序と果実あり) | 雄花 | 落下した雄花 |
幼果実(雌花序は超地味) | 果実 | 果実 |
葉 | 幹 | サトウヤシ(上画像とは別樹) |
切り裂いた果実 | 市販の胚乳のシロップ漬け | 市販の胚乳(ルークチット)乾燥品 |
樹形・幹・葉 高さ12~17m常緑樹。幹は直立繊維あり。 葉:長さ6~7m羽状複葉(ココヤシに類似)。 | ||
花・果実 花:雌・雄花同株別花序。幹の上から下へ順次開花。 果実:液果?核果?。径3cm球形、灰色に熟。果肉には刺激物質を含む。種子2~3個、胚乳発達。 |
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花期 不明 (画像の雄花は3月撮影、果実は半年以上着果していた。) | ||
胚乳試食 サトウヤシの胚乳はルークチットと呼ばれ通常シロップ漬けにして食される。胚乳自体は特に味はないが食感が好くデザート等に用いられる。また胚乳の乾燥品も市販されている。なお、ニッパヤシの胚乳はルークチャークと呼ばれ、これもシロップ漬けで市販されている。そのままで食べるか、かき氷に入れて食べる。 | ||
雑感 サトウヤシは海抜200m位まで自生する。チェンマイは海抜400だが植栽は可能だる。偶々サトウヤシの果実を持ってた人に出会い生育場所を教えてもらって見つけた(1月)。果実を貰って持ち帰り果肉に触れないように注意して切開し撮影した。更に3月に見に行ったら暗紫色になった花序があったので雄花序の開花かと期待した。暫くして行くと開花していて、2週間ほど咲き続けた。連日凄まじい数の花殻を落とし続けて咲く姿は壮観だった。 雄花序が開花を見て、雌花序も何処かで開花しているはずと探したが、他には同じく雄花序が開花している樹を一本見かけただけだった。半年後の8月に見に行ったら、全樹とも花序は皆無で果実だけが残っていた。チェンマイでサトウヤシの開花の始終を目前にするとは望外だった。 追記:翌年に訪問したら、雌花序が着生していた。どうやら、雌雄花序は周年で開花するようだ。 |
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タイのヤシ砂糖 ヤシ砂糖(Palm sugar)の採取に利用されるヤシ(英名Sugar palm)は,主として(和名)サトウヤシ(Arenga pinnata),サトウナツメヤシ(phoenix
sylvestris),ココナツヤシ(cocos nucifera),オウギヤシ(Borassus flabellifer)の5種である。 タイでヤシ砂糖として市販されているのはココナツヤシとオウギヤシのヤシ砂糖だけであり、タイではサトウヤシ(Arenga pinnata)は砂糖の採取には殆ど利用されていないと思われる。 *オオギヤシのページにも同内容にて記載。 |
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