ウルシ科 Gluta属2種 <Gluta obovata> <Gluta usitata> |
Gluta obovata/ラック・ノーイ |
科名属名学名 | ウルシ科・学名 Gluta obovata |
タイ名 | รักน้อย(ラック・ノーイ) |
その他名称 | 英名ー |
原産地・分布 | タイ以外は不明。 タイでは北タイの高地の落葉林・原生林に生育多。 |
用途など | あまり用途はなさそうだ。 |
花 | 花序 | |
シリキット植物園にて撮影 | 果実 | 果実 |
葉 | 幹 |
樹形・幹・葉 高さ20m常緑樹。黒色粘液。 葉:単葉・輪状互生。長さ10~25cm倒卵形。波状。全縁。 | ||
花・果実 花:花径9~11mm。咢5裂・花弁5白色・雄蕊5。枝先の葉腋に円錐花序。 果実:核果。径2.5~3cm球形。基部に花弁残存。黒色に熟、乾燥し不裂開。種子1個 |
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花期 1~3月開花。3~4月結実 |
雑感 シリキット植物園内に数本あちこちに生育していた。Gluta属は初めてなので、どのような花果実かなと多少ワクワクした。開花からから結実まで順調に撮影できたが格別に変わったところはなさそうだ。果実の基部に花弁が残存するが小さいままで翼には発達しない。樹液で 漆カブレを起こすという情報も見当たらない。 |
Gluta usitata/ラックヤイ(ビルマウルシ) |
科名属名種名 | ウルシ科 Gluta usitata (syn)/Melanhorrea usitata |
タイ名 | รักใหญ่(ラック・ヤイ)รักหลวง |
その他名称 | 英名 Burmese lacquer tree |
原産地など | インド・東南アジア大陸部。 タイでは各地の落葉林に生育。 |
用途など | 樹液を塗料(黒色)に利用。 木材(耐久性強)。 |
花(白色) | 花と幼果(と思う?) | |
ハーンチャット樹木公園にて撮影 | 葉 | 葉 |
幹 | 落下花 | 同左拡大 |
樹形・幹・葉 高さ15~25m落葉樹。 葉:単葉・輪状互生。長さ12~36cm倒卵形。表裏に毛。全縁。波状。 | ||
花・果実 花:花径6~8mm。咢裂5花弁5白色・雄蕊30程。枝先の葉腋に円錐花序。 果実:翼果。乾果は径1.2cm球形。赤色花弁5が残存し6~8cmに成長、果柄に輪状に翼を形成。 |
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花期 12~2月開花。3~4月結実。 | ||
雑感 本種の樹液は塗料として漆工芸品に利用され、我が国にも輸入されているのでチェンマイで探した。チェンマイでも漆工芸技法はまだ伝承されてりおり、このビルマウルシの樹も知られているのだが、市内及び近郊には探し出すことはできなかった。今では漆カブレを引き起こすことから殆ど倒木されてしまったようだ。 タイのNetを調べまくって ランパーン県のハーンチャット樹木公園に生育していることが判り1月末訪問したら、相当数生育していた。案内して下さった学芸員の方が、「花が咲いてますよ」と指さして下さるのだが、老眼の私には上手く見えない。「あそこに赤い花も」と指さして下るのだがこれも全く探し出せずで、、、。とうとう落下花を拾って手の平に載せてくださったので撮影できた。花がありそうな個所をめがけ相当シャッターを切っておいたが、後でチェックしたが残念ながら、赤い花は見当たらず、、。ガックリ!! 本種の果実は、この赤い花の子房が成長しやや伸びだして球形乾果を形成し、更に赤色花弁が残存成長し翼を形成する。かなり特徴的な果実なので撮影したかったが、訪問時期が2か月ほど早すぎたようだ。 |
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