Croton roxburghii /プラオ・ヤイ
 学名 Croton roxburghii    (syn) Croton oblongifolius
 科名属名 トウダイグサ科Croton roxburghii    (syn) Croton oblongifolius
 タイ名 เปล้าหลวง(プラオ・ルアン)、เปล้าใหญ่(プラオ・ヤイ)、 เป้าใหญ่(パオ・ヤイ)
 その他名称 英名  
 原産地等 インド・東南アジア大陸部・          タイでは各地の森、落葉林に生育。
 用途等 各種薬用。木材。
    
 雄花  雌花(花序基部)
 
 チェンマイ郊外にて撮影  花序  頂生の花序
   
 果実 葉   幹

樹形・幹・葉 高さ2~15m落葉樹。樹皮は縦に裂け目。葉:単葉、螺旋互生。葉:長さ9~30cm卵形先尖。鋸歯。
花・果実 花:雌雄異花同株、同花序。花径5~7.5mm萼片5花弁5(雄蕊12)、雌花は基部。12~22cm総状花序。       果実:さく果。長さ0.8~1.5cm球形。熟して裂開3片   種子:楕円形。一個。
花期 11~1月開花  3~4月結実
 
トウダイグサ科の植物 トウダイグサ科の植物は(1)心皮は3個(従って子房3室)。(2)花は単性(雌雄異花) 3花は構造が簡単で花被は目立たないか無い。といった特徴がある。花・果実が目立たないので庭先や街路に植栽される種は極めて少ない。また雌雄異花で別花序や異株も多く、花画像等を揃えるのが困難である。加えて同属の種数が多く特徴が似通って判別は難しい。こうした理由からか、実に多種多様な属・種が存在するにも係らずHP等で取り上げられることは少ないようだ。このHPも、科名別索引を見れば何と少ない!。少しづつでも掲載しないと大反省!  *トウダイグサ科の特徴は「新しい植物分類学Ⅱ」(講談社)より引用しました。
クロトン(ハズ)属 「Flora of Thailand」(HP名)によれば、タイには31種あり、全て低木から高さ15m程の中小木である。
タイ語プラオ(เปล้า)は概ねクロトン属の植物を意味しする。プラオ・ヤイ(Croton roxburghii )は大きな(ใหญ)主要な(หลวง)クロトン属の樹と言う意味である。  
 
雑感 本種はチェンマイ近郊の林には多数生育している。画像は郊外のドイステープ山・森林野生動物保護区内で撮影した。掲載しようと調べてみたら雌花は花序の基部に着生とある。そういえば果実も基部に付いている!花序の基部に雌花が写っている画像を探したがピンボケばかりだった。掲載の雌花画像は1年後に撮り直したものである。

ワット・パー・パオのパオ 撮影中に保護園の方が話しかけてくれた。「この樹は北タイに隣接のビルマ・シャン州に生育が多く、シャン州ではプラオ(เปล้า)をเปล้าパオ(เป้า)と言うんですよ。チェンマイ市内にあるシャン州のビルマ人(タイヤイと称)の寺院ワット・パー・パオのパオはこの樹のことですよ。」と。ワット・パー・パオはチェンマイではタイヤイの伝統行事やタイヤイ建築様式として知れたる寺院である。*同寺を後日訪問したが本種は植栽されてなかった?!

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