<Ocimum tenuiflorum / カミメボウキ>   <Ocimum gratissimum / イーラー>

Ocimum tenuiflorum /カミメボウキ
 科名属名学名  シソ科 Ocimum tenuiflorum   (syn)Ocimum sanctum L
 タイ名 กะเพรา( カプラオ)→和音訳はガパオが多い。  別和名カミメボウキ(神目箒)
 その他名称 英名Holy Basil 、 Sacred Basil      サンスクリット名Tulasi
 原産地・分布 熱帯アジア原産。世界の熱帯・亜熱帯に広く帰化。
 用途など 茎葉を(香味)野菜として食用。種子も食用。各部位薬用。
   
 花  花序
   
 チェンマイ郊外にて撮影  葉(緑)と茎(赤紫)、花序  葉(濃紫)と茎(赤紫)
     
 葉(緑)・茎(緑)  葉・茎(赤味)と葉・茎(緑)の苗   
     
 野菜市場にて(赤系種と青系種混在)  野菜市場にて購入葉(緑)茎(赤紫) 野菜市場にて購入 葉(緑)茎(緑)

 樹形・幹・葉 高さ30~60cm多年生草本(基部木質化)。茎は分枝多・緑~赤色。    茎・葉は軟毛あり。
          葉:単葉・対性。葉色は緑~赤。長さ2・5~5cm楕円形先尖又は丸。鋸歯。波状。

 本種には3品種กะเพราแดง(カプラオ・デーン) กะเพราขาว(カプラオ・カーオ) กะเพราลูกผสม(カプラオ・ル-クパソム=前記2品種の交雑種)がある。*カプラオ・カーオは葉=緑、茎=緑であるが、カプラオ・デーンとカプラオ・ル-クパソムの区別は相対的で時に困難である。
 花・果実 花:咢大(花後も残存)・花弁口唇形白~薄紫色・雄蕊4長。頂生8~10cm穂状梗に段をなして6輪生。
       果実:乾果。熟して裂開。   種子は小粒。茶色。水に浸すと膨張。
 花期 不定期? (植栽・栽培は通年可能なので、一定期間後には開花結実すると思われる       
 上記植物情報は概ねWikipedia thaiの簡訳を基本に他情報も加味しております。
 
 野菜 1年生草本の葉・茎を(香味)野菜として食用する。生食・ケーン(スープ)、炒めもの等に用いる。本種は
Ocimum属の野菜のなかでは最もタイ人好みであり、消費量も最も多いと思われる。特に炒めものに多用され、日本人の口にも合うようだ。
 
 雑感 本種は3品種があるが、分け隔てなく販売され、市場では混在した束が多い。味・香りは同しなので区別する意義がないと思われる。葉や花序の形(色)などを他の2種と見比べていると判別は容易と思われる。
タイでは最も人気のバジルで、チェンマイ市内の民家の庭先に植えられていることが多い。次いでホーラパーが多く植えられ、メーンラっクは少ない。私の定宿の庭先にもクラパオとホーラパーが植えられている。

香り等について*ホーラパー(Ocimum basilicum)メーンラック(Ocimum americanum のページにも同一文記載
香味野菜なので、香りと味の相違は重要である。しかし、この点に触れた情報は極めて乏しい。そこで、当サイト
に掲載のホーラパー(Ocimum basilicum)メーンラック(Ocimum americanum )、カプラオ(Ocimum tenuiflorum)の皿画像の匂いを、定宿のメード2名と私で嗅いでみた。
香りが最も強い(のはメーンラックであり次いでホーラパー、そして最もマイルドなのがカプラオということで意見が一致した。しかし、香りや味の感触の個人差があり、加えてOcimum属の野菜は同一種でも品種が多くて香りの比較は多様と思われる。

Ocimum属の野菜に関しては、同一種でも品種は多種あり、しかも国や地方で変異が多いので、一概に説明がつかないと思われる。以上は私が体験したタイのチェンマイの個人的情報・感想です。


Ocimum gratissimum / イーラー
 科名属名学名  シソ科 Ocimum gratissimum
 タイ名 ยี่หร่า(イーラー)、โหระพาช้าง, ( ホーラパー・チャーン)
 その他名称 英名Tree Basil、 Indian Tree Basil
 原産地・分布 インド(原産?)・東南アジアに広く分布
 用途など  葉を薬用。 *葉・茎・茎は可食と思われるが、野菜としての食用は無いと思われる。
     
 花  花序
   
 チェンマイ花博公園にて撮影  葉  幹
     
 野菜市場にて    

 樹形・幹・葉 高さ1~2m常緑低木。幹は分枝多。葉:単葉・(互生)。長さ8~14cm広卵形。
 花・果実 *本種は、โหระพาช้าง, ( ホーラパー・チャーン)のタイ名通り、特徴はホーラパー(Ocimum basilicum)に類似しており、その大型(チャーン)と見做されている。
 花期 通年と思われる。      
 上記植物情報は概ねWikipedia thaiの翻訳を基本に他情報も加味しております。
 
 野菜 1年生草本の葉・茎を(香味)野菜として食用する。生食・ケーン(スープ)、炒めもの等に用いる。本種はOcimum属の葉野菜のなかでは、葉が大きい。市場ではときどき見かける。
 
 雑感  本種は常緑低木であるが、成長の過程では草本であるので多種あるOcimum属の中での判別は困難。
しかし、薬用その他で知られた種であるので、掲載した。野菜としては知られていないようだ。



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