Muntingia calabura /ナンヨウザクラ
 科名属名学名 ナンヨウザクラ科・Muntingia calabura           (従来シナノキ科)
 タイ名 ตะขบฝรั่ง(タコップ・ファラン) 
 その他名称 英名Jamaica cherry  
 原産地 熱帯アメリカ原産。東南アジア低地に繁殖。   タイでは外来種であるが、全域に繁殖。
 用途など 緑陰樹。木材(パルプ等)。果実は食用。 
     
  花
  
 チェンマイ市内にて撮影   果実
   
 枝振り  葉  実食

 樹形・幹・葉 高さmの3~12m常緑樹。枝は水平に張り出す。葉:単葉、互生。長さ4~14cm槍形先尖。
 花・果実 花:白色 萼片5花弁5雄蕊多数。単生又は数個。 果実:液果。1~1.3cm球形、赤熟。種子多数。
 花期 ほぼ通年開花
 
 名称 タイ名ตะขบฝรั่ง(タコップ・ファラン) は、イイギリ科タコップ(Flacourtia rukam:ジャワルカム)に果実が似ている。タコップに似た木で、ファラン(西洋人)がタイに持ち込んだ外来種 の意。
*タコップ(Flacourtia rukam)は南部に生育が多いようで北部ではまだ見かけていません。
 大繁殖 ナンヨウザクラは、南米から東南アジアに持ち込まれるやいなや、急速に繁殖を拡大し今では東南アジア全域に見られようになっている。枝が水平に張り出し、葉も水平に広がり、真上の太陽光を受けるのに最も適した熱帯植物特有の樹形をしている。成長は極めて早い。 
 
 製紙用パルプ 材は靭皮繊維が多く製紙用パルプとして利用される。
 
 実食 甘くてジューシー。酸味は全くない。種は多いが小粒で気にはならない。果物として合格と思う。
 タイ人が余り食べないのは、本種が浸食的な外来種であることが一因かも?
 
 雑感 市内・郊外に最もよく見かける植物の1種である。樹形は緑陰樹に適しているので、門前に植樹して樹下にテーブルを置いている民家も多い。


ナンヨウザクラの緑陰街路樹 奥に見えるレストランはかって屋台ラーメンと称し日本食レストランの先駆けとして著名店であるが、このナンヨウザクラの下あたりが発祥地だった。   *この樹は今はありません。
 

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