Terminalia belerica /セイタカミロバラン
 科名属名学名 シクンシ科Terminalia belerica
 タイ名 สมอพิเภก(サモー・ピペーク) 
 その他名称 英名Baheda, Belliric Myrobalan インド・ベンガル語Baheda。中国名ー毗黎勒 
 原産地 インド・東南アジア 。                    タイでは雑木林に生育。
 用途など  木材(建築・カヌー・樽)。果実薬用
      
 花序 極冠付近
   
 チェンマイ郊外にて撮影 果実 果実
     
  幹  

 樹形・幹・葉 高さ30~40m落葉樹。葉:幹は通直。葉:単葉、対性。長さ6~20cm倒卵形先尖。全縁。
 花・果実 花:雄・両性花同花序内偏在。黄白色の小花。萼片5裂、花弁無。芳香。
       果実:核果。長さ2.5cm卵形。
 花期 2~3月落葉後に開花。4~6月結実。(果実は8月撮影、追加掲載した)
 
 名称 タイ名สมอพิเภก(サモー・ピペーク)は,梵語名ヴィピータカのタイ語訳と思われる。
 仏典の植物 北伝仏典では、ミロバラン(Terminalia chebula)の果実と併せ、風邪薬として用いられたの記載がある。南伝仏典での記載は未確認。
漢訳仏典名ー毘醯勒(びけいろく)は梵語名ヴィピータカであり、タイ名と同一語源と思われる。
 インド古典文学リグヴェーダ 本種(ヴィピータカ)の果実の核果種子を、床に撒き手で掴み取った数が、四で割り切れるかどうかで勝敗を決める賭博に用いたと記載されている。
 
 植物染料 樹皮/果実を使って、繊維を黄緑色 / 灰色に染色する。
 
 雑感 樹姿は雄大にして整い、実に存在感がある。全落葉後の赤色の新葉も美しい。全体的にはミロバラン(Terminalia chebula)を一回り大きくしたような感じである。チェンマイ市内では大きな公園等に植栽されている。

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