Terminalia ivorensis /フークラチョン(小鹿の耳の木)
 学名 Terminalia ivorensis 
 科名属名 シクンシ科Terminalia ivorensis        別和名(仮称)コジカミミノキ(小鹿の耳の木)
 タイ名 หูกระจง(フー・クラチョン),     フー=耳、クラチョン=小鹿 → 小鹿の耳の木 の意
 その他名称 英名Emeri、Ivory Coast almond。コ-トジボアール名Framire ナイジェリア名Idigbo  
 原産地 熱帯西アフリカに広くまた豊富に分布。(シェラレオネ~カメルーン等)。
 用途など 木材(合板・家具),街路・公園・寺院に装飾樹として植栽, 
      
  花 花序 
   
 チェンマイ市内にて撮影 果実 葉&果実
     
葉(小鹿の耳の形)   幹   

 樹形・幹・葉 高さ30m~最高40m落葉樹。幹は通直,枝はほぼ輪生で横上に張り出し、階層状。
          葉:単葉・輪状互生。対生有。長さ1.5~3cm倒卵形。全縁、光沢あり。*小鹿の耳に似る。
 花・果実 花:両性花 白色の小花。穂状花序。    果実:核果。楕円形。種子翼有、一個。。
 花期 3~4月開花。
 
 木材 木材名イジグボ。大木にして通直な幹が長く、また材質も良好。
 
 仏典ゆかりの植物 タイ名หูกระจง(フー・クラチョン)は小鹿の耳の意で、葉の形が小鹿の耳に似ていることに縁る。ブッダの初転法輪の地,インドのサールナートの地名は鹿の園の意で、鹿が多数棲んでいた。漢訳仏典では鹿野苑と訳されている。モモタマナ(タイ名หูกวางフー・クワーン=鹿耳の木の意)が初転法輪の地サ―ルナ―トを偲ぶ植物として寺院等に植栽されているが、近年はこのหูกระจง(フー・クラチョン)に取り替えられつつある。

フークラチョンがモモタマナに取って代わる理由は2つある。
1.モモタマナは葉が大きく盛んに落葉し、アスファルトの多い市内では落ち葉の処理が大変である。
  フークラチョンは葉が小さく落葉も少ないので清掃が簡単で好都合。
2..フークラチョンは樹形がチャトラ(ฉัตร)に似ていて、吉兆の形であること。
 *チャトラについてはシチヨウジュのページを参照下さい。
 
 
 雑感 チェンマイでは寺院を始め至る所に植樹されている。ナイトバザールで知られるチャンクラーン通りには街路樹の並木もある。樹形は整い、寺院には特によく映える。

本種は西アフリカ以外他の地域には分布しないが、タイには植栽多数である。西アフリカもタイも同じくサバンナ気候で生育は良好で成長も早いようだ。やがては高さ40mの大高木が見られるかも?。
チェンマイで西アフリカの大樹を見かけるとは幸運! ブッダ・パワーに感謝!


 バンコク・シリキット公園に植樹のフークラチョン。
 

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