セリ科パクチー類4種 <Coriandrum sativum/パクチー><Eryngium foetidum/パクチー・ファラ>
<Oenanthe javanica/パクチー・ローム (セリ)><Anethum graveolens/パクチー・ラーオ (ディル)


*タイ名-パクチ―類4種は同じセリ科ですが、全て別属の植物です。香味等に共通性があるので纏めました。

Coriandrum sativum / パクチー
 科名属名種名 セリ科 Coriandrum sativum
 タイ名 ผักชี(パクチー)                     和別名コリアンダー、
 その他名称 英名Coriander                   中国名ー香采
 原産地など 地中海東部原産。 熱帯・亜熱帯各地に植栽・栽培されている。 我が国も栽培
 用途など  葉は野菜として食用。乾燥した葉・茎・根・種子は香辛料、又は薬用。
     
 花 花盛り 
   
 チェンマイ近郊農園にて  根本付近の様子   根本付近の葉(食用)
     
 栽培(開花前に収穫)  野菜市場にて  同左拡大

 樹形・幹・葉 高さ40~60cm1年生草本。茎は通直、細茎多出。
          葉:羽状複葉の様相。茎の先端部に繊毛状葉、基部に多裂の扇型葉。茎・葉は無毛。
 花・果実 花:花弁5白色(又は薄い紫色)の小花。数花の小花序を先端部に頂生。  
       果実:さく果?。径3~5mmほぼ球形。熟して2片裂開。種子2個、黄褐色球形。
 花期 不明    乾季(11~2月)に開花・結実が基本と思われる。(果実画像は撮れていません)
 
 野菜 (香辛料) 葉・茎・(根)を野菜として食用。特有の香りがあり、香味野菜として知られている。
           ・乾燥した葉・茎や、種子は香辛料として利用される。レモン用風味あり。
 
 雑感 パクチーを栽培しているチェンマイ近郊の農園で、生育しているパクチーを見て、最初はパクチーラーオ(dill)だと思った。先端部の葉は線状葉で、タイ・レストランで食べるパクチーの葉形とは違うからである。根本付近に見慣れた葉が生えていたので、パクチーだと判った。そういえば、山岳民族の方が主催の市内の金曜市では、野菜として白い花付で売られていたのを思い出した。市内の野菜市場では当然ながら食用部分だけが売られているのだ。
パクチーはタイ料理に付き物のように思われているようだが、私はそれほどでもないように思う。日本でパクチーを使ったタイ料理がよく知られているだからと思う。事実、私はタイでパクチーを食べた経験は非常に少ない。



Anethum graveolens / パクチー・ラーオ (ディル)
 科名属名学名  セリ科 Anethum graveolens (1属1種)
 タイ名 ผักชีล้อม(パクチー・ラーオ)               和別名イノンド(蒔蘿)
 その他名称 英名Dill               中国名ー莳萝
 原産地など 欧州南部・西アジア原産)。世界の熱帯・亜熱帯に栽培。 
 用途など 葉・茎を野菜として食用。種子を香味料、薬用に利用。
     
 花  花盛り
 チェンマイ市内の農園にて 根本付近(葉は全体に線状)

     
 野菜市場にて   野菜市場にて  同左拡大

 樹形・幹・葉 高さ60~100cm1年生草本。細茎を多出。葉:線状の葉・互生。長さ10~20cm線状形。葉身柔軟。
 花・果実 花:黄色(時に白色)の小花。10数花の散形(傘型)花序を先端部に多数頂生。 
       果実:乾果?。長さ4~7mm楕円形扁平。種子1、楕円形扁平。
 花期 ?  花画像は2月撮影。(果実画像は撮れていません)
 
 雑感 チェンマイ郊外の農園に黄色い花を咲かせていたので撮影した。意外に大きい。野菜市場では黄色い花付きで売られているのはあまり見かけないのは、大きすぎるからだろうか?
パクチーとは、香味が少し異なるかと思うが、同じセリ科で似たような植物形である。我が国でDill(ディル)としてスーパーで売られている。私は食べた記憶を思い出せないので、香味については書けないなあ。


Eryngium foetidum / パクチー・ファラン
 科名属名学名  セリ科 Eryngium foetidum
 タイ名 ผักชีฝรั่ง(パクチー・ファラン)     別和名オオバコエンドロ、オオバコウサイ(大葉香采)
 その他名称 英名ーCulantro 
 原産地など 熱帯アメリカ原産。世界の熱帯・亜熱帯で栽培。 我が国に植栽あり。 
 用途など 葉を野菜として食用。
      
 花蕾  花
   
 チェンマイ市内にて撮影  葉(食用部分)  栽培(水遣りが足りない?)

   
 野菜市場にて   野菜市場にて   野菜市場にて

 樹形・幹・葉 高さ20cm2年生草本。茎は極短。 葉:単葉・輪状互生。長さ15~20cm倒卵形。鋭鋸歯多。肉厚。
 花・果実 花:咢筒・花弁5白色小花・雄蕊長。 極短の茎から長い花梗を多数伸ばし、5~8花の小花序を付ける(咲初めは緑色の苞葉が花を囲う。)  果実:さく果。卵形。
 花期 ?  (掲載花画像は2月撮影)*果実画像は撮影できておりません。
 
 野菜 葉を野菜として食用にする。香味はパクチーに似て、より強いようだ。
 
 雑感 市内で本種の生育しているのを見て、これがパクチーに香味が似て、パクチーファランと呼んで食用にしたタイ人の味覚は流石だと思った。植物として姿は全く似ていない。同じセリ科なので香味は共通しているとはいえ、見かけを重視する日本人には思いつかないことかもしれない。
食用には、かなり多用されていて、ケーン(スープ)や、野菜料理を食べていると葉が丸ごとの形で現れるので、本種だなと判るが、香味はそれほど気にならない。私は、多分、タイ料理を食べ慣れて、パクチー類を特別な香味と感じてないかもしれない?。


Anethum graveolens / パクチー・ラーオ (ディル)
 科名属名学名  セリ科 Anethum graveolens (1属1種)
 タイ名 ผักชีล้อม(パクチー・ラーオ)               和別名イノンド(蒔蘿)
 その他名称 英名Dill               中国名ー莳萝
 原産地など 欧州南部・西アジア原産)。世界の熱帯・亜熱帯に栽培。 
 用途など 葉・茎を野菜として食用。種子を香味料、薬用に利用。
     
 花  花盛り
 チェンマイ市内の農園にて 根本付近(葉は全体に線状)

     
 野菜市場にて   野菜市場にて  同左拡大

 樹形・幹・葉 高さ60~100cm1年生草本。細茎を多出。葉:線状の葉・互生。長さ10~20cm線状形。葉身柔軟。
 花・果実 花:黄色(時に白色)の小花。10数花の散形(傘型)花序を先端部に多数頂生。 
       果実:乾果?。長さ4~7mm楕円形扁平。種子1、楕円形扁平。
 花期 ?  花画像は2月撮影。(果実画像は撮れていません)
 
 雑感



Oenanthe stolonifera / パクチー・ローム (芹:せり)
 科名属名学名  セリ科 Oenanthe stolonifera
 タイ名 ผักชีล้อม(パクチー・ローム)               和名セリ(芹)
 その他名称  
 原産地など  
 用途など  
     
  苗の葉
 
  チェンマイ・カムテイン植物市場にて 鉢植えの苗を撮影  
     
     

 樹形・幹・葉   葉:
 花・果実 花:      果実:
 花期 
 
 雑感 日本にあるセリ(芹)に同じですが、栽培・野菜としての画像が全く撮れておりません。タイ名のみの掲載となってしまいました。ご容赦下さいますようお願い申し上げます。(タイで探索継続の所存です)
野菜市場では、見かけたことがありませんので、消費量は少ないかと思います。


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