テリCalophyllum inophyllum /テリハボク |
科名属名学名 | テリハボク科 Calophyllum inophyllum, |
タイ名 | กระทิง(クラティン) สารภีทเล(サーラピー・タレー) |
その他名称 | 英名Alexandrian laurel サンスクリット名Nag campa,Punnaga マレー名Penaga laut |
原産地 | 熱帯アジア原産。世界各地に植栽 タイ国内には多数生育。 海岸に多い。 |
用途など | 木材(船舶,家具)。種子油(灯油)。樹脂油(香料)。 *ラヨーン県(東部)の県木。 |
花 | 花序 | |
チェンマイにて撮影 | 果実 | 葉 |
樹形・幹・葉 高さ8~20m常緑樹。枝は分岐。 葉:単葉,対生。楕円形・全縁。革質。葉表は光沢あり。 | ||
花・果実 花:白色,花弁4。円錐花序。芳香。 果実:核果。径4cm球形。黄熟。種子1個。 | ||
花期 10~12月開花。 | ||
仏典の植物 南伝仏典の伝えるところ「過去28仏の第6マンガラ仏~第9.ソービタ仏の4仏がこの樹の下で成道された」とある。北伝仏典のつたるところ(諸説あるが)弥勒菩薩の成道樹(の一種)である。 梵語名ーナーカ(龍の意)、パータリで,漢訳仏典名ー龍華樹(りゅうげじゅ)、波咜利(ぱたり)である。 *漢訳仏典名ー龍華樹(りゅうげじゅ)には2種の植物が推定されている。(セイロンテツボクにも同じく記載) 「仏教植物事典」(和久)によると、龍華樹(りゅうげじゅ)はテリハボクであり弥勒菩薩の成道樹としている。 「仏典の植物」(満久)によると諸説あるがセイロンテツボクが有力であり弥勒菩薩の成道樹としている。 |
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マレーシア名Penaga laut。Penagaはpe・人+naga・龍、Laut・海の意で、名称内のnagaは梵語由来と思われる。 | ||
雑感 テリハボクはその名の通り,葉の照りが強く、光沢が美しい。樹姿も大きく堂々の風格を感じる。セイロンテツボクと比べると、花の大きさは小さいが花数は多数、樹姿は本種が雄大といったところか。 テリハボクは海岸を好むので、北タイでの自生は殆どなく、また植栽も少ない。北タイでは本種に類似の自生種サーラピー(Mammea siamensis)がテリハボクの代用として寺院や公園に多数植樹されている。 |
テリハボクの並木 バンコク・シリキット公園にて |
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