クラトキシルム属3種 Cratoxylum formosum/Cratoxylum maingayi
             /Cratoxylum cochinchinense

 Cratoxylum formosum / ティウコン
 科名属名学名 オトギリソウ科クラトキシルム属Cratoxylum formosum ssp.pruniflorum Gogelin    
 タイ名 ติ้วขน(ティウ・コン)ติ้วแดง(ティウ・デーン)แต้ว(テーオ)
 その他名称 英名 インドネシア・マレー名Mempat、Mampat 中国名-越南黄牛木・红芽木
 原産地 東南アジア。
 用途など 葉は食用。染料。木材(材は赤褐色)。公園樹。
 
 花 花序
 チェンマイにて撮影 果実 若葉 
   
 葉 幹の大棘  幹(成木) 

 樹形・幹・葉  高さ8~15m落葉樹。幹は幼年期に大棘、成木に板根。
           葉:単葉、対生。3~13cm長楕円形。若葉は薄赤色。
 花・果実 花:桃色。萼片5花弁5.雌蕊柱頭3裂、雄蕊花糸合着3組。微芳香。枝に数花。
       果実:さく果。茶褐色に熟。開裂3片.種子:翼有、多数。            (3数性と思われる。)
 花期 2~4月開花(全落葉後に開花)。
 
 タイ名 代表的タイ名のカタカナ訳をタイトル和名としたが本属の掲載3種のタイ名は地域により錯綜している。
 
 染料 樹皮を使って、繊維を黄色に染色する。
 
 野菜 若芽・若葉を食用にする。
 
 雑感  落葉後に満開の桃色の花を見ているとと桜を連想させる。しかし、青年期の幹の大棘を見ていると近寄る気も失せる。公園樹はこの大棘は剃り落としてある。染料に食用にと有用な植物である。チェンマイでは郊外の雑木林に数本単位で生育している。


テーオ
花 (雄蕊花糸合着3組) 花序
 バンコク・シリキット公園にて撮影 果実
   
 若葉  葉 幹 

  科名属名学名 オトギリソウ科クラトキシルム属Cratoxylum maingayi   
  タイ名 แต้ว(テーオ)ต้าว,แต้วคา       マレー名不明
  原産地 東南アジア。
  特徴 上記ティウ・コンとの主な相違点:花は白色(少し桃色を帯びることも)。大棘は無い?
   
 染料 樹皮を使って、繊維を黄色に染色する。
 野菜 若芽・若葉を食用にする。
 雑感  バンコク・シリキット公園を3月に訪問したら開花していた。急いで撮影したが、雄蕊が3組に合着いるのが解る程度に写っていて幸いだった。チェンマイでは見ていない。Cratoxylum属の中では、生育は少ないと思われる(情報も少ない)。


 Cratoxylum cochinchinense / ティウクリアン
      
花序
   
  シリキット植物園にて撮影(これは小木) 果実  幹
     
栽培(葉は柔らかく食べ頃)) 栽培(葉はやや硬いが可食) 
  科名属名学名 オトギリソウ科クラトキシルム属 Cratoxylum cochinchinense   
   タイ名他 ผักติ้ว, ติ้วเกลี้ยงパック・ティウ/ ティウ・クリアン 
英名ー。マレー名Ggeronggang  中国名-黄牛木
  原産地 インド・東南アジア・中国南部。     マレー名Geronggang  中国名-黄牛木
  特徴 花は通常対生の葉の葉腋に単生する。小木の若葉は赤い。大きな樹は高さ30mに達する。
   
  染料  樹皮を使って、繊維を黄色に染色する。
  野菜     若芽・若葉を食用にする。

栽培画像は、食用の葉の収穫の為の小木を利用しての栽培である。若葉は採るほどにまた若葉が出てくるので、若葉の収穫期間は長い。。この栽培方法は木本植物の若芽・若葉・葉を食用にするときによく用いる栽培法である。
 *タイ名にパック・ティウ(パック=野菜)という名があるとおり、食用に繁用されている。 
   
  雑感 チェンマイ郊外の雑木林には多数生育している。栽培画像と花画像は6月に撮影し追加した。

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