Garcinia cowa / ガルシニア・コワ(コーワガンボジ
 科名属名学名 フクギ科 Garcinia cowa   (従来オトギリソウ科)    和名コーワガンボジ(kowa ganboji)
 タイ名 ชะมวง(チャムゥアン)                      
 その他名称 英名Cow Tree, Cowa mangosteen  インド-ヒンディ名Cowa(コーワ)、 中国名-云樹。
 原産地等 インド・バングラデシュ・東南アジア・中国南部。   タイでは南部の落葉林に生育多。
 用途等 若葉・若芽は食用(やや酸味)。果実は薬用多。  
     
雄花 雌花
   
 シリキット植物園にて撮影  幼果実 幼果実
   
果実 若葉(食用)
     
 幹  果実切開(果柄と柱頭跡が見える) 野菜市場にて 若葉 

樹形・幹・葉 高さ10~20m常緑樹。幹に縦筋。葉:単葉・対生。長さ7~15ccm披針形先尖。全縁。
花・果実 花:雌雄異花同株又は異株。花径0.8~1cm。萼片4花弁4黄~薄紫色。単生又は小花序。
       果実:液果。長さ3~4cm扁平球、下垂。黄褐色に熟。 種子3~8個
      *熟果実の色は、タイでは黄色であり、赤色の情報は見当たらない。
 
花期  2~3月開花。4~5結実
野菜 若葉を食用にする。 
 
雑感  シリキット植物園散策中に同伴のタクシー運転手のおじさんが果実が落ちてるよと教えてくれた。樹に生っているのを探して撮影した。チェンマイでGarcinia属の植物の結実は私は本種が初めてで気分スッキリ!
果実を切開してみるとマンゴスチンに良く似ている。果実の先端に柱頭跡が見られる。種の周囲は種皮のようで
粘液が充満していて、切開したナイフに粘着して洗っても落ちにくい。

本種はタイでは若葉・若芽を食用にしていて、果実は食用ではない。同伴のおじさんは撮影中に若葉を採り集めていた。どうして食べるのと訊いたら、スープにするとやや酸っぱいが美味しくお腹にも好いとのこと。同行のおじさんは、食用・薬用の葉や果実、キノコなど良く知っている。私が撮影で散策中は食用植物を探して採取に大忙しだ。

*ガンボージ(ganboji)は、ガルシニア属の常緑高木の樹脂を原料とする黄色顔料である。本種和名コーワガンボジも関連性があると思われるが、タイのサイトでは染料・顔料の材料情報は見当たらなかった。なお、同じガルシニア属のオオバノマンゴスティン(Garcinia dulcis)は樹皮を黄色染料の材料として利用されている。

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