マメ科パルキア属2種 <Parkia speciosa >  <Parkia leiophylla >
Parkia speciosa / ネジレフサマメ
 科名属名学名 マメ科Parkia speciosa 
 タイ名 สะตอ(サトー)
 その他名称 英名bitter bean、Stink bean インドネシア・マレー名Petai、Pete
 原産地 タイ・マレーシア・インドネシア。タイでは東部・南部の海抜100m以下の林に生育多。栽培あり
 用途など 種子を食用。 
     
花(頭状花序) 花序(頭状花序が集散花序状)
   
チェンマイ・プーピンパレスにて撮影 果実(12月撮影) 果実(翌3月撮影)
   
野菜市場にて
     
 野菜市場にて    

樹形・幹・葉 高さ30m常緑樹。幹は通直。 葉:2回羽状複葉。小葉は31~38対。長さ6~9mm幅2mm線形。
花・果実 :両性花で密生。花弁(白~黄白色、ときに赤味)が極細筒状に伸び先端歯状裂。受精すると黄色         を帯びる。花弁雄 蕊は落下。雌蕊子房が成長し莢果形成。やや異臭。頭状花序が長い花柄に         下垂。
          *頭状花序の基部の細い白い部分は雄花(単性花)である。(*機能退化した中性花かも?) 
       果実:莢果。長さ30~45cm扁平細長で捩れる。緑色~黒く熟。種子は扁平球形15~18個。やや異臭。
         *近年は栽培され、品種による相違がある。
 花期 4月以降。  (掲載画像の花は8月、果実は12月及び翌年3月撮影) 
 
 野菜 種子(豆)を野菜として食用にする。やや特有の匂いがあるが、慣れれば問題ない。*莢は食べない。
 
 雑感 本種はタイ東部・南部に生育多く、北タイでは植樹あるも開花結実を見たことがない。8月にプピンパレス(国王保養地で海抜1400m)を訪れた再に開花を見かけた。係りの人の話しでは12月頃結実するが30cm程であるとのこと、12月に再訪問したら果実は小振りながら本当に結実していた。翌年3月には果実は大きく成長。
KING'S PPOWERの偉大さに敬服。北タイでは余り食べないが市販されている。

*花序は変則で情報少なく、タイ語情報を翻訳したが間違いがないかやや不安。
ネムノキ亜科の植物は数個の頭状花序が複合花序を構成しているが、この複合花序に対する用語が日本では発達してないような?。タイ語の複合花序用語は超多数単語の複合語であるので、翻訳難関の一つである。


 Parkia leiophylla / サトー・パー
 科名属名学名 マメ科Parkia leiophylla 
 タイ名 สะตอป่า(サトー・パー)สารผักหละ(サーンパクラ)
 その他名称 英名ー         中国名-大叶球花豆 
 原産地 ミャンマー・タイ・中国云南省。 タイでは北タイの海抜500~1200mの山地に生育。やや希少。
 用途など 木材。   *食用に記載は無い。
     
 花序(やや黄色いので受精後?)  複合花序
   
 チェンマイにて撮影  果実(少し捩れている)  葉
   
落下花序(白色なので不稔か?)  落下花序(手で割り裂いた)

 樹形・幹・葉 高さ20~35m落葉樹。幹は通直。葉:2回羽状複葉、互生。小葉は20~40対。長さ7~10mm線形。
 花・果実 花:花序頭部に細長管状の両性花、花弁5雄蕊10雌蕊1、花序基部に雄花又は発育不良の中性          花密生。果実情報はネジレフサマメに同じ。
         本種のその他の花果実情報はネジレフサマメにほぼ同じであるので省略。
       *ネジレフサマメの花の情報には上記の花弁蕊情報を見つけられなかったが、同様と思われる。。
 花期 10月~2月開花。結実11月~3月。
 
 雑感 本種はチェンマイの樹木公園に2本植栽されていた。かなりの大木で、下には大型の特徴ある頭状花序がボトボトと落ちていて、見上げると多数ぶら下がっていて、なかなかの風情のある姿だった。
掲載画像の樹は既に倒木され、もう1本は枯れ死している。希少樹とされているので、もう見かけることは無いのかもなあ!

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