ジャスミン属数種<Jasminum sambac>  <Jasminum adenophyllum>
           <Jasminum laurifolium> <Jasminum nobile >

 Jasminum sambac / マツリカ(茉莉花)
 科名属名学名 モクセイ科Jasminum sambac                
 タイ名 มะลิ(マリ)、มะลิลา(マリラー)、มะลิซ้อน(マリ・ソーン) ソーン=八重咲の
 その他名称 英名Arabian jasmine。 梵語Malli、Mallika 中国名-茉莉、茉莉花 インドネシア語Melati
 原産地 インド・スリランカ・東南アジア       
 用途など 装飾用に庭先・門などに植栽。香木。花を香料として利用。
 
 花(蕾)
 
 チェンマイ市内にて撮影 花(半八重)
     
花(八重) 果実  葉

 樹形・幹・葉 高さ1~3m常緑低木、蔓性あり。 葉:単葉?・対生。長さ6~10卵形先尖。全縁・やや波形。   
 花・果実 花:花径2~3cm。咢裂長・花弁5~8(一重)白色、雄蕊2。芳香強。単生集合?
       果実:液果。長さ6~8mm楕円形。濃紫色。着果は稀。
 花期 通年開花(乾季は花数少ない)。 *果実を見る機会は少ない。
 
 香花 本種の花は香花として好まれ、球形の蕾花を数珠つなぎにした花輪を路上で売る人が多い。車の中にぶら下げると車内に芳香が漂い爽やかである。運転手諸氏もお気にいりのようで良く買っている。時に市内の食堂などに売りに来る少女もいて、なかなかに人気の花である。仏事にも香花としての利用が多い。
 
 雑感  掲載画像は私邸の門の上部に開花していた。花は八重である。近寄ると実に良い香りが漂っていた。
内部は見えなかったが3m近い木と思われる。隣家に人に名前を訊くと「マリ」との答え!
チェンマイ市内には植栽多数だが、八重咲が殆どで一重の花は見たことが無い。カムテイン植物市場に販売の本種は八重ばかりで一重の花を見つけることが出来なかった。八重のほうが花期が長く花数多く芳香が強いので、好んで植栽されるのだろう。
掲載の果実画像はシリキット植物園で撮影したが、この株は開花に遭遇していない。恐らくこの株の花は一重だと思われる。原種に近い立派な木と思うので機会があれば開花した樹形を撮影し掲載したい。


Jasminum adenophyllum / ナガバジャスミン
 科名属名学名 モクセイ科Jasminum adenophyllum               和別名 ナガバジャスミン
 タイ名 มะลิวัลย์(マリ・ワン)、ผักแส้ว(パック・セオ)(パック=野菜で、若芽若葉食用の際の野菜名)
 その他名称 英名Scented jasmine, Bluegrape jasmine 。
 原産地 インド?(原産地情報は見当たらず)。          タイでは雑木林の周辺に生育。
 用途など 装飾用に庭先・門などに植栽。香木。若芽は食用。
 
 花
 
 チェンマイ市内にて撮影 花序
     
 葉  野菜として栽培 野菜として食用(若葉)

 樹形・幹・葉 高さ2~3m常緑低木・蔓性強。 葉:単葉・対生。長さ6~9楕円形先尖。全縁・やや波形。
 花・果実花:花径2~3cm。萼片長。花弁8白色細長。芳香強。単生集合?果実:液果。径6~8mm球形。濃紫色
 花期 通年開花。
 
 野菜 若葉を食用にする。
 
 雑感  掲載画像は定宿近くの私邸の門の上部に開花していた。垂下がった枝に花が多数で、通りがかるときには芳香が漂ってくる。この家の方の許可を得て中へ入らせていただき背後を撮影した。幹は通直に長く伸びていて3m以上はある。低木ながら、なかなかに立派な花木である。チェンマイ市内には本種の植栽は多数。


 Jasminum laurifolium/オオシロソケイ
  
 花
 
 花博公園にて撮影

  科名属名学名 モクセイ科Jasminum laurifolium、  (syn)Jasminum nitidum
   タイ名 มะลิหลวง(マリ・ルアン)
  その他名 英名Angelwing Jasmine、Star jasmine
  原産地 パプアニューギニア原産。
  特徴 蔓性は強。花弁は9~12裂し細長く先端が尖る。葉も先端が鋭く尖る。芳香あり。
  雑感  花博公園に咲いていた。花は通年でよくく咲いている。花・葉が特徴的で判別しやすい。


 Jasminum nobile / ジャスミニム・ノビレ
 
花 
 
 チェンマイ市内にて撮影 花&葉

  科名属名学名 モクセイ科Jasminum nobile (syn) Jasminum rex    
   タイ名 ปันหยี(パンイー)
  その他名 英名Royal jasmine
  原産地 タイ東部原産(タイ固有種)。          
  特徴 蔓性は強。花弁7~9枚で幅広く花は大きい。花は沢山咲く。葉は楕円形。香りは乏しい。
  雑感 タイ原産だが殆ど見かけない。タイでは香りがないジャスミンは植栽理由が無い? 
ジャスミン属は名表板のあるものも含め多種撮影したが、撮影画像とサイトや本の画像とを照合して、種名の正否に疑問を感じたものは掲載しなかった。本属は300種程ありまた園芸種も多く、私には同定は困難である。

 TOPへ


inserted by FC2 system