Pterocarpus indicus /アンサナ
 科名属名学名  マメ科 プテロカルプス属Pterocarpus indicus
 タイ名 ประดู่บ้าน(プラドゥー・バーン),ประดู่ลาย(プラドゥー・ラーイ) ประดู่อังสนา(プラドゥー・アンサナ) 
 その他名称 英名Burmese rosewood、 マレー名Angsana、 フィリピン名ナーラ、中国名-紫檀树
 原産地 熱帯アジア 
 用途など 木材。装飾樹。街路樹。                 *プーケット県(南部)他の県木県花。
      
 花  花
   
 チェンマイ市内にて撮影  花序  果実(未だ皴はない)
   
果実は皺=葉脈があるのが特徴

 樹形・幹・葉 高さ25~30m落葉樹。幹・枝は強剛。 葉:奇数羽状複葉,互生。小葉5^9枚互生。4~7cm卵形。
 花・果実 花:黄色,花弁5蝶形。芳香。円錐花序。 
        果実:莢果(翼果)。径4~5cm扁平な円形、果皮に皺(葉脈)あり。 種子:1個~2個(2個は若干)。
 花期 3月~5月開花。果実は翌年開花まで着生。
 *マメ科の果実類型は莢果(キョウカ)とした。
掲載の本種の果実は、円形の翼果で不裂開、種子は1個である。我が国の莢果の説明には、本種のような事例説明は殆ど見られないようだが、東南アジアでは良く見られる樹種である。マメ科の果実=莢果(キョウカ)の説明には、円形の果実、翼果、不裂開、種子1個といった事例をもっと説明に加えたほうがよいと思う。

熱帯のタイにはマメ科の樹木・大形蔓が多種あり、果実・種子の形状、種子散布の方法等は実に多様である。
 
 
 タイトル和名 和名はインドシタン(印度紫檀)の名称が広く使われているが,かって中国の木材商が使用した名称であり、現名中国は紫檀树である。当サイトではグローバルな名称であるアンサナをタイトル和名とした。
 プテロカルプス(Pterocarpus)属 属名は,プテロ=翼,カルプス=果実で,(単)翼のある果実という意味である。フタバガキ科(Dipterocarpaceae=2枚翼の果実の意)のDiを除けば(Pterocarpus)である。
 
 植物染料 樹皮・材を使って、繊維を赤茶色に染色する。
 木材 木材は、(古くは)印度紫檀(インドシタン)と称され、高級木材である。心材は赤味を帯びる。
 
 雑感 チェンマイの市内では街路,公園,寺院,公館に広く多数植樹されている。花は黄色で美しく、円盤状の果実もまた美しい。
開花期間が短いのではと思っていたが,3~5月にかけて円錐花序に開花多数である。時に短期の同時開花・,落花があるようだが、1本の樹では1ヵ月程は咲いているから見逃すことはない。

タイに生育するプテロカルプス属は本種とパダウク(Pterocarpus macrocarpus)が主であるが,アンサナが圧倒的に多い。お隣のミャンマーではパダウクが圧倒的に多いようだ(タイ情報)。


 チェンマイ堀の周囲に植栽のアンサナ 寺院に植栽のアンサナ

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