Butea monosperma /ハナモツヤクノキ
 科名属名学名 マメ 科Butea monosperma /Butea frondosa 
 タイ名 ทองกวาว(トーン・クワーオ)                           
 その他名称 英名Flame of the Forest  インド名Palash,Palasa   
 原産地 インド,東南アジア大陸部。                タイでは北タイの雑木林に多く生育。
 用途など 装飾樹。薬用として整腸下痢止め,精力増強。    *チェンマイ県(北部)他の県木県花。
      
 花  花序
   
 チェンマイにて撮影(  果実(種子は1個)  果実多数
     
 葉  幹  黄花種
   
 通常期の様子   チェンマイ市ターペー門前(県木) 大型の花序

 樹形・幹・葉 高さ15~20m落葉樹。幹灰色。葉:3出葉(又は羽状複葉),互生。小葉は長さ15cm楕円形。
 花・果実 花:橙紅色の花弁5,蝶形,密な総状花序。 
       果実:莢果 長さ10~12cm,種子は扁平で基部に1個。(種小名 mono=1個 sperma=種子)
 花期 12~2月開花。果実は4~5月に熟す。
 
 植物染料 花を使って、繊維をオレンジ色に染色する。
 
 仏典の植物 南伝仏典の伝えるところ「過去仏第2メーダンカロー仏がこの樹下にて成道された」とある。北伝仏典では、ブッダが祇園精舎に滞在中に説いた「キンスカの喩え」などが伝えられる。
梵語名はキンスカ,パラーシャであり,漢訳仏典名は堅叔迦(けんしゅくか),波羅沙(ぱらしゃ)である。

*「キンスカの喩え」の教えは、伊丹市にある荒村寺のサイトの「仏教エピソード」で判りやすく紹介されています。
 
雑感 チェンマイの県木県花であり植樹は多い。3出葉の大きな葉と赤い花が特徴的である。成長は遅い。

乾期に入ると,赤い花は,先ずアフリカンチューリップツリーが開花する。乾季の中後期にハナモツヤクノキとキワタノキが開花する(デイゴは意外に目立たない)。いよいよ暑期に入るとカエンジュ(鳳凰木)が燃え上がる赤さで開花し赤い花のラッシュを締めくくる。炎のような赤い花が次々と咲き続き南国らしさを感じさせる。


チェンマイ博物館に植栽のハナモツヤクノキ
 

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