Holarrhena pubescens /クタジャ
 科名属名学名 キョウチクトウ科 Holarrhena pubescens (syn)Holarrhena antidysenterica 
 タイ名 โมกหลวง(モーク・ルアン)                             和別名コネッシ
 その他名称 英名Kutaja,Conessi,  インド・ヒンディー名及びサンスクリット名kutaja、indrayava
 原産地 インド・東南アジア                            タイでは雑木林に生育。
 用途など 装飾樹として庭木。香木。
      
 花  花序
   
 チェンマイにて撮影  葉 果実

 樹形・幹・葉 高さ7~12m落葉樹。 葉:単葉・対性。8~24cm卵形先尖。全縁。
 花・果実 花:白色、花弁は基部連結で先端5裂。芳香。                                
       果実:さく果。長さ20~35cm紐状。裂開2片。種子:細長。毛あり。多数。
 花期 3~4月開花。5~6月結実
 
 仏典の植物 「仏典の植物」(満久)に梵語名クタジャ、仏典名「句托遮(くたくじゃ)」として、花や材の色調などが清浄鮮潔であることから、清浄鮮潔なことの例えに本樹の引用例が記載されている。南伝仏教での記載は不明。
 サンスクリット文学の植物 クタジャはサンスクリット文学の詩聖カーリダーサ(4~5C頃)のメーガドゥータ(雲の使者)という作品にも引用されている。クタジャに限らず、当HPに仏典(に記載)の植物として掲載している植物名は、古代インドの植物名でり、現代もインドや東南アジア各国では同名であるものが多い。和名にも取り込んだほうが文化の共有という面からは望ましいと思われる。
 
 雑感 何とも清楚で優雅な花木であり、詩情さえ覚える。残念ながらチェンマイでの植樹・自生は少ない。類似のプルメリアが色とりどりに旺盛に開花し強い香りを発するので、クタジャは追い遣られてしまったのだろうか?香り仄かで清楚な薄化粧より、匂いプノプンの色濃い厚化粧のほうが好まれるのかなあ。

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