Alstonia scholaris / シチヨウジュ (七葉樹)
 科名属名学名 キョウチクトウ科 Alstonia scholaris
 タイ名 พญาสัตบรรณ(パヤー・サッタバン),   北タイではตีนเป็ด(ティーン・ペット)が一般的呼称。
 その他名称 英名White Cheesewood,Milky pine、 マレー名Pulai  インド・ヒンディー名Saptaparni 
インド・マラヤム名Satvin   中国名-糖胶树、黑板树
 原産地 インド~東南アジア・オーストラリア・ソロモン諸島
 用途など 木材(黒板),装飾樹・街路樹              *サムットサーコーン県(中部)の県木。
     
  花
  
 チェンマイ市内にて撮影   花序

   
 満開の極冠  果実  種子
     
 葉(4~8枚輪生)  幹   

 樹形・幹・葉 高木。15~20m常緑樹。樹形はパゴタ状。幹通直、樹液白色。葉:単葉・輪生(4~8枚)。長楕円形。
 花・果実 花:白~緑黄色 花弁漏斗型先端5裂。芳香(強い)。集散花序。
       果実:さく果。30~60cm線形。対生。熟して裂開2片。種子:毛あり。多数。
 花期 10~11月開花。
 
 
 名称 タイ名พญาสัตบรรณ(パヤー・サッタバン)はバーリ語由来でバヤー=偉大な,サット=7,バン=葉で偉大な七葉樹の意味である。漢訳仏典名七葉樹はサンスクリット名サプタ・パトラ(サプタ=七,パトラ=葉)の意訳でで、タイ名と同一語源である。  (*パトラの漢字音訳は貝多羅である
 仏典の植物 南伝仏典の伝えるところ 「過去28仏第1のタンハンカロー仏はインドヒチヨウジュの樹下にて成道された」とある。仏典では最初にありきの植物であり,第一級である。また歴史的に「第1回結集(ブッダの言葉=バーリの確認の集会)が,インドのラジャグリハの七葉窟で開催されている」。ここの窟の横には大きな七葉樹(シチヨウジュ)があったと伝えられている。
 
 雑感 仏典の植物としては第一級であり、チェンマイでは公園,寺院,住宅,街路樹など至る所に植樹多数。
   樹姿は大型で整い、花数も多く、香も好い。

     
 仏像上のチャット  チェーデ―上のチャット  寺院の屋根上のチャット
 ฉัตร(チャット,チャトラについて
チャット(チャトラ)とは,本来はバラモンの儀式に用いられていた多層の日傘(装飾用)であり,時には9層白傘として王位の象徴ともされたものである。
仏教にも取り入れられ境内や寺院の屋根上の装飾によく見られる。境内に安置の仏像には,日除け傘(一重も多い)としてよく用いられている。

チャット形の植物
層をなして円錐をなすこの形は慶祝,吉兆の意味を持ち,タイでは非常に好まれる形である。
ヒチヨウジュは樹枝が層をなして張り出し,チャットの形に似ていることから特に好まれる。
同形の樹としては他に、フークラチョンナンヨウスギなども慶祝・吉兆樹として好まれ植樹されている。  


満開のヒチヨウジュ チェンマイの堀の道路脇に植樹。 樹形はチャトラ形。

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