Ficus racemosa/ウドンゲノキ(優曇華)
 科名属名学名 クワ科Ficus racemosa (syn)Ficus glomerata 
 タイ名 มะเดื่ออุทุมพร(マドー・ウトゥムポーン) 
 その他名称 英名Cluster fig   インド・ヒンディー名Goolar    中国名ー優曇婆羅、優曇華
 原産地  インド・東南アジア
 用途など 果実食用。聖木として植樹。               *チュムポーン県(南部)の県木。 
  
花序・果実(房生り)
 
 チェンマイ市内にて撮影  花序・果実

   
 葉  幹・根元 果実

 樹形・幹・葉 高さ10~25m落葉樹。極冠開張。樹皮は厚く灰色。  葉:単葉,互生。長さ9~16cm披針形先尖。
 花・果実 花:雌雄花同株同花序。赤色の小花多数。隠頭花序。 
        果実:イチジク状果。形4cm球形,赤色に熟。幹・枝に房生りに着生。
 花期 ほぼ通年開花・結実。  
 
 名称 タイ名มะเดื่ออุทุมพร(マドー・ウトゥムポーン)はマド―はイチジク果実の意,ウトゥムポーンは梵語名उडुम्बर,udumbara、に由来する。漢訳仏典名ー優曇鉢羅(うどんはつら)優曇華(うどんげ)と同一由来である。
 仏典の植物 南伝仏典では「過去28仏の第26コーナカモン仏がこの樹の下で成道された」とある。北伝仏典の過去7仏第5の迦那伽牟尼(かなかむに)と一致すると思われる。

本樹は非常に稀有なことの比喩として,3千年に一度開花するとされる。稀有なことの喩えであるから、仏典の意味するこの花は毎年開花する隠頭花序とは別の花を意味していると解釈される。
 
 試食  果期には落下果実で樹の周辺はイチジクの濃い香りが充満!!早速、捥ぎ取り持ち帰り試食した。甘味は少なめだが香りが好く美味しい。市場では本種は乾燥等の加工品も含め見かけたことはない。
*チェンマイの土の家ディンデーさんは食事も各種のケーキやヨーグルトも手作りで美味しい。何とかこのウドンゲの美味しい果実を、ジャムにしてケーキやヨーグルトにトッピングしてもらえないかなあ!
 
 雑感 ウドンゲノキは,幹は白く太く,枝もよく張って,威風堂々たる樹木である。流石に仏典の植物である。
果実は多数(房生り)で、そこそこ大きくて食用である。果実は樹の下の方にも生り,鳥類ばかりでなく哺乳類も食べて種子散布の役割を担うらしい。


果実が房生りのウドンゲノキ 


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