コStreblus asper / コイ
 科名属名学名 クワ科Streblus asper 
 タイ名 ข่อย(コイ) 
 その他名称 英名Toothbrush tree、Siamese rough bush   中国名-鵲腎樹(樹は簡体字)
 原産地 インド・東南アジア・中国南部             タイではやや高地の林に広く生育。
 用途など 緑陰樹。古くは樹皮繊維は紙の材料。若枝は歯磨き用。薬用各種。果実は小鳥の餌。
      
 花蕾(雌雄花混在)  雄花
   
 花博公園にて撮影 雌花(幼果実か?) 果実
     
果実多数   葉 幹(本樹は単幹) 

 樹形・幹・葉 高さ10~20m常緑樹。幹は根本から分枝が多い。葉:単葉、互生。4~8cm楕円先尖。鋸歯。
 花・果実 雌雄花同株混在。雄花序・雌花:淡黄色の小花。果実:液果。径0.5cm球形。黄色に熟。種子1個
 花期 1~2月開花。2~3月結実。
 
紙の材料 コイの樹皮繊維は古くは(700年ほど前か)、手漉き紙の材料として利用されていた。紙はกระดาษข่อย(クラダート・コイ)、紙を綴ったノートはสมุดข่อย(サムット・コイ)と呼ばれていた。ただ、生産量は極端に少なかったようである。タイ文字はヤシの葉に先の尖った鉄筆で、点を繋いで書かれるため、文書用に用いることが出来なかったからと思われる。本種の紙は殆ど保存されていないが、絵画が描くのに用いられたと思われる。

なお、手漉き紙の材料は100年程前にカジノキ(Broussonetia Papyrifera)にとって代わられている。更に印刷術の発展より紙の大量消費が始まり、紙の製法も変化し、材料樹種は多様化した。これに合わせてタイ文字はFontを紙印刷用にと変形された。線形を主体とした変形された印刷用書体は、逆に読み難いかも?。
 
 雑感 チェンマイでは街路や庭、空き地に多数生育し、また植栽されている。


コイの街路樹 堀の北に植樹。 

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