Broussonetia papyrifera /カジノキ
 科名属名学名 クワ科 Broussonetia papyrifera 
 タイ名 ปอกะสา(ポーカサー),ปอสา(ポーサー),สา(サー) 
 その他名称 英名 Papar mulberry 中国名-构樹(樹は簡体字)(goo syu)
 原産地 中国南部・東南アジア・日本             タイでは北部・東北部に多く生育。
 用途など 樹木繊維は紙の材料。 
      
 雄花(雄株) 雄花序(雄株)
   
チェンマイにて撮影 雌花序(白色毛は雌蕊花柱) 果実(偽果の集合体)
     
  果実の生る様子   葉 幹 

 樹形・幹・葉 高さ15m落葉樹。白色粘性の樹液あり。葉:単葉、互生。葉身は大きく形は多様。
 花・果実 雌雄異株。雄花序;長さ5~6cm尾状で垂下。黄白色。雌花序:径1.5cm球形、白色。
       果実:複合果(クワ状果)。径2~3cm球形。赤熟。*1個の果実は偽果(花被が肉質化赤熟)+痩果
 花期 1~3月開花。3~6月結実。
 
 紙の材料 カジノキの樹皮繊維は100年ほど前から、それまでのコイ(Streblus asper )に代わって手漉き紙の材料として利用されている。紙はกระดาษสา(クラダート・サー)、紙を綴ったノートはสมุดสา(サムット・サー)と呼ばれて現在に至っている。

クラダート・サーは日本語に訳せば和紙そのものである。生産は北部ナーン県が盛んで今でも生産されている。現在の日本の和紙の材料の多くがタイから輸入されている。
 
 雑感 チェンマイでは空き地に生育多数である。街路樹や庭木にも植栽されている。葉の形が特徴的で、雌株は赤みを帯びた果実が多数生る。


チェンマイの和紙屋さん  
   
チェンマイの和紙屋さんを訪ねてみた。取扱い商品は、カジノキを材料とした和紙販売でチェンマイ郊外に工場がある。お客さんは何と日本人より欧米人が多く、私が訪問したときも欧米人のお客さんが何人も来られていて、商品を小まめにチェック!。プレゼント用の包装紙として利用されるようだ。欧米人が和紙の購入に沢山来られているとは思いがけなかった。

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