テHolmskioldia sanguinea /テングバナ
 科名属名学名 シソ科Holmskioldia sanguinea                         (従来クマツヅラ科)
 タイ名 เรดาร์(レーダー)、หมวกจีน (ムアク・チーン)←英名より(ムアク=Hat、チーン=Chinese)。 
 その他名称 英名Chinese hat plant、Cup and saucer plant、Parasol Flower、 中国名ー冬紅
 原産地等 インド・ヒマラヤ原産。                     タイでは北部に多く生育。
 用途等  庭先等に装飾蔓として植栽。
  
 花
 
 チェンマイ市内にて撮影  花序
   
 葉  果実  熟果実

樹形・幹・葉 高さ3~8m半落葉樹(蔓性あり)。細枝が張り出す。葉:単葉、対生。長さ5~10cm卵形先尖。
花・果実 花:橙紅色の径3cm小花。萼は杯状。花弁筒型5裂、唇形花冠、雄蕊4。集散花序。
       果実:乾果(痩果)。種子径8mm楕円形。1個。枯れた萼は翼の役割。
花期 9~12月開花。
 
観察ー唇形花冠 テングバナの花冠は、合弁・左右相称。横向きで花冠は上下に2深裂して唇状となる唇形花冠である。下唇は訪花昆虫の脚場となり、上唇には雌蕊雄蕊が吸蜜のため中に頭を入れる昆虫の背中に雄蕊雌蕊が接触するように位置している。和名テングバナはこの花冠を鼻に見立てたと思われるが、植物学では唇と見て唇形花冠と称している。シソ科やゴマノハグサ科などに一般的な花冠である。
果実は、熟して4裂し4つの痩果で種子は各一個、これも(従来の)シソ科の一般的特徴である。
APG分類では、クマツヅラ科からシソ科へ移行した植物種は多数あり、本種もその1種であるが比較的理解はしやすいほうである。
 
雑感 チェンマイ市内での植樹はそこそこあるが、見た目にはブーゲンビリアに似て見過ごしやすい。蔓性があるので樹形が整わないのが難点か。タイ名เรดาร์(レーダー)は無線レーダーに見立てたものである。和名は花の形を天狗の鼻に見立てたものである。中国人の帽子に見立てた英名も流行りのようだが、帽子の上に口が開いてるので雨漏りしないのかなあ?それとも反対向きに頭に乗せるのかな?どうでもいいか!

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