ドラセナ属3種<Dracaena fragrans><Dracaena loureiri><Dracaena reflexa>

 Dracaena fragrans/コウフクノキ(幸福の木)
 科名属名学名  キジカクシ科 Dracaena fragrans      (従来リュウゼツラン科)
 タイ名 วาสนา(ワーサナー)
 その他名称 英名Corn plant、Queen of Dracaenas    中国名-香龙血树
 原産地・分布 熱帯アフリカ原産。熱帯・亜熱帯各地に植栽 *タイでは各地に植栽多数。海岸を好む。
 用途など 葉が美しい庭木(香木)として植栽。 
   
 花蕾(苞葉に包まれる)  花
   
 シリキット植物園にて撮影  花序  幼果実
     
 果実  葉  幹

 樹形・幹・葉 高さ5~10m常緑樹。幹は通直又は分岐。 葉:単葉・輪状互生。長さ30~90cm長楕円形先長尖。
 花・果実 花:花径1cm白色~薄紫の小花。花:花被6裂・雄蕊6雌蕊1。芳香強。葉腋に大円錐花序。夜間開花。
       果実:液果。径1.5~2cm球形。黄~赤褐色に熟。種子1~3個。
 花期 1~2月(乾季末)。       
 
 雑感  シリキット植物園の分枝した株を掲載した。チェンマイ市内にも至る所に植栽されているが、幹は通直な株が多い。乾季末の1~2月の夜間に開花して、強烈な芳香を放つ。私の定宿は堀の内側の細い路地にあり、夜食に出かける頃は強烈な芳香が漂う!殆どの民家が狭い路地脇に植えていて民家の人達は皆なでこの芳香を満喫されているのだ!
花は夜間に撮影した。花序の小花は1週間余り順次に開花する。たくさん植えてあるので2~3週間夜間は香る。夜間にに開花し昼間は全く香らないので気が付き難い。私はこの時期に何回か滞在してやっと気が付いた。


Dracaena loureiri / ドラセナ・ローレイリ
 科名属名学名  キジカクシ科・Dracaena loureiri         (従来リュウゼツラン科)
 タイ名 จันทร์ผา(チャン・パー)จันผา(チャン・パー)
 その他名称 英名'Thai Dracaena、 
 原産地・分布 東南アジア(タイに多い)・熱帯の大平洋の島。タイでは各地に生育(砂地や石地を好む)
 用途など 庭に装飾用・香木として植栽。薬用あり。
     
 花序  幼花(右画像花序拡大)
   
 チェンマイ市内の寺院にて撮影  花 (満開ではなさそう)  花 (満開ではなさそう)
     
幼果実  幹  寺院に植栽の本種(チャンパー)

 樹形・幹・葉 高さ3~7常緑樹。幹は通直又は低位分枝。葉:単葉・輪状互生。長さ45~60cm槍形先鋭尖。
 花・果実 花:花弁筒型先6裂白黄色の中心部に赤斑。雄蕊6雌蕊1。芳香あり。葉腋より大型の円錐花序。
       果実:液果。球形。赤く熟。種子1個。
 花期 7~8月開花。       
 
 雑感 タイは原産国であるが、砂地や石の多い海岸を好むようで、チェンマイでは植栽は少しあるが自生は見かけていない。雨季の8月頃に大きな花序を多数伸ばし開花するが、満開に遭遇したことがない。開花期間が極短いのかな? 果実は多数生り、赤く熟してこれも綺麗なようだが撮れていない。


Dracaena reflexa / ドラセナ・リフレクサ
 科名属名学名  キジカクシ科・Dracaena reflexa         (従来リュウゼツラン科)
 タイ名 ซองออฟอินเดีย(ソング・オブ・インディア)ซองออฟจาไมก้า(ソング・オブ・ジャマイカー)
 その他名称 英名 Song of India、Song of Jamaica  中国名ー百合竹
 原産地・分布 インド・マレーシア・マダガスカル・インド洋の島。 タイでは植栽のみ。(河岸・海岸を好む)
 用途など 庭先に観葉樹として植栽。 
     
 花蕾 幼花序
   
 シリキット植物園で撮影  葉  幹
     
 葉 花博公園にて (Song of Jamaica)  満開花(D.reflexaと思うが?)

 樹形・幹・葉 高さ1~5m常緑樹。幹は円く分枝多。葉:単葉・輪状互生。長さ3~10cm槍形先鋭尖。(品種差あり
 花・果実 花:花弁筒型先6裂白色。雄蕊6雌蕊1。芳香あり。葉腋より円錐花序。
       果実:液果。球形。赤く熟。種子多数。
 花期 花期?(画像撮影は月)。*海洋性気候を好むの外来種で園芸種が多くタイでは余り開花しないようだ。
 
 雑感 本種は園芸種が多数ある観葉植物のため、葉の色や形が実に多様であるため、散策中には見かけても学名確定が容易でない。多分チェンマイにもかなり植栽されていると思われるが、同定が困難である。
掲載種は植物園にて撮影した。花はそれ程に開かないのかもしれない。通りすがりに、本種と思しき株に花が満開していたので掲載したが、本種かどうか疑問は残る。タイでは果実は殆ど生らないらしい。


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