Cynometra ramiflora /キノメトラ・ラミフロラ
 科名属名学名 マメ科ジャケツイバラ亜科Cynometra ramiflora
 タイ名 มังคะ(マンカ) มะคะ(マカ) แมงคะ(メンカ)
 その他名称 英名ー    インドネシア名Kateng マレー名Katong laut
 原産地等  インド・東南アジア全域。泥地や河川流域等に生育。タイでは東北部・南部に生育多。
 用途等 木材(建築用)。 
  
 花
 
 シリキット植物園にて撮影  花序
   
 果実  根本付近(果実・花序あり)
     
 新葉  新葉(白色葉も見られる)  

樹形・幹・葉 高さ25m常緑樹(30mに達する大樹あり)。樹冠は横広。樹皮平滑。
         葉:偶数羽状複葉、互生。小葉1~2対、長さ2~20cm偏楕円形先鈍鋭。幼葉は白色~赤紫色。
花・果実 花:萼片4・花弁5白色雄蕊10、花径1.3cm。葉腋・枝・幹に小さな総状花序。                      果実:莢果。幅4~5cm長さ5~6cm偏楕円形。果皮は皴あり。灰色に熟。種子1個。不裂開。 
花期 1~2月開花。3~9月結実。*開花8~12月、1~7月結実の情報もある。 *掲載画像撮影は12月。
 
雑感 シリキット植物園の希少植物ハウス内を散策中に見かけた。根本にキノコが生えているのかなと好く見るとマメの莢果で、花も咲いてた。名表板を見てこの株は以前に育苗園(別の場所)に置かれていたのを思い出した。3年程前には小さな株だったが、よく成長したものだ。手持ちのタイ本を見ると成木は樹高25~30mにも達する大木であり決して稀な植物ではないようだ。泥地を好んで生育するようで、チェンマイでの遭遇は幸運か。

*果実は果皮(莢)に果肉があり、種子1個・不裂開であり、(液)核果に限りなく近くマメ科には珍しい果実だと思う。着果の位置から哺乳類の被食散布の可能性があるが、ただマメ科の種子の被食散布は例が少なく、被食されても単に餌として食べら全部消化されることが多い。本種は例外かな?生育地の泥地や河川流域に落果して、果肉が栄養分となって早期発芽を目指すのかな?。

新葉は白色~薄紫~赤紫となり、葉形も2枚一組タイプ、なかなかに個性的である。

 TOPへ


inserted by FC2 system