Irvingia malayana / クラボク
 科名属名学名 イルウィンギア科・Irvingia malayana
 タイ名 กระบก(クラボク)   北タイ名มะมื่น(マムーン)
 その他名称 英名Barking deer's mango 
インドネシア名Pauh kijang(パウキジャン)pauh=マンゴー、kijang=鹿 
 原産地  タイ・マレイシア・インドネシアに分布                       タイは原産地。
 用途など 木材。薪・木炭。 種子は食用・脂肪搾取。        *ローイエット県(東北部)の県木。
     
花序 
   
 チェンマイにて撮影 果実 果実は多数生る
     
落下果実 
     
果実切開 炒った種子   

 樹形・幹・葉 高さ20~30mの半落葉樹。板根発達。   葉:単葉,互生。長さ6~13cm長楕円~披針形。
 花・果実 花;緑白色の小花。  果実:核果。長さ6cm楕円形やや扁平。マンゴ―の幼果実に類似。種子1個。
 開花 開花2~4月 果実7~12 
 
 試食 近くの市場で炒った種子を購入。香りが好い。味はアーモンドに似て,香ばしく美味しい。
 
 植物染料 果皮を使って、繊維を黒色に染色する。
 
 雑感 チェンマイ市内の樹木公園で見かけ撮影した。雑木林には多数自生して樹形大。果実は鈴なりに多数生って、8月ころから落下開始、11月頃までは続く。落下果実(8月撮影)は径5cm程の核果でずっしり重い。果実を拾って持ち帰り切開したら美味しい香りが広がった。チェンマイではこの果肉は食用にはせず、種子を炒って食用にする。

この果実は鹿の好物らしい。かってはタイには鹿は多数生息していた。現在は野生保護区域に生息するだけだが、同保護区に入ると野生の鹿の親子一族が何組も見られる。かってのタイの雑木林ではマンゴーやマコーク等が(そらから降るように)落下していたのではないかと思われる。
英名Barking deer's mango、インドネシア名Pauh kijang(パウキジャン=鹿のマンゴーの意)はともに鹿の好物であることを意味しているものと思われる。
蛇足 山田長政の朱印船貿易では、鹿皮(日本では武具に使用)はタイからの重要な輸入品であった。タイにはかっては良質の毛皮を持つ鹿が多数生息していたのだろう。


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