Dendrocalamus brandisii / デンドロカラムス・ブランデシー 
 科名属名学名 イネ科・Dendrocalamus brandisii 
 タイ名 ไผ่บงใหญ่(パイ・ボンヤイ) 
 その他名称 英名ー              
 原産地等 タイ・ビルマ・ラオス・ヴェトナム。     海抜90~1200mの常緑及び混交林、湿林を好む。
 用途等 稈は建築材。筍は食用。 
      
 葉  幹(稈) *成長した筍あり。
   
 チェンマイ・プーピンパレスにて撮影 本種の筍(美味しいことで著名)  竹の皮 (葉鞘)

樹形・幹・葉 高さ20~30m太さ13~30cm常緑。幹=稈は中空、節あり。葉:15~30cm帯形先細り
花・果実 花:両性花。雄蕊6雌蕊1            果実:?
花期 詳細情報不明       (掲載画像の本株は30年程前に植樹)
 
イネ科デンドロカラムス属 デンドロカラムス属は葯50種程あり、インド~東南アジアに広く分布する。本属には、世界最大のタケと称される巨竹・象竹(Dendrocalamus giganteus、高さ30m余)が含まれる。

タケは花が地味な小花で、しかもその多くが開花不定期である。中には数十年(最長120年)に一度咲くが周期性は不定、或いは一斉開花後枯れ死することもあるという。(本種の開花情報の確認できおりません。)
本種の植物情報には花・果実の記載は殆どなく、筍の皮等の詳細情報は私には難解で翻訳に至らず、、。
野菜 筍(タケノコ) 本種の筍は美味しいことで著名である。タケも大きいが筍も実に大きい。

東南アジアにはタケの種類は実に多数あり、従って筍の種類も多数である。様々な形の筍が常時市場で見られる。当然ながら筍料理は多く美味しいが、季節感(旬の味)が感じられない。
 
仏典の植物  南伝仏典の伝えるところ 「過去28仏第15のスジャータ仏はマハー・ウェールの樹下にて成道された」とある。このマハー・ウェールはタイ名ไผ่บงใหญ่(パイ・ヤイ) Dendrocalamus asperであるとされている。

仏典の植物であるデンドロカラムス・アスパー(Dendrocalamus asper)を探しているが今だ見つからない。止むなく、近縁種のデンドロカラムス・ブランデシー(Dendrocalamus brandisii)を代用として掲載した。王室の保養地であるプーピン・パレスに植栽されていたので、恐らくは代用植栽と思われる。
*過去28仏の成道樹では最後の未掲載種なので探しましたが至らず、、、代用種掲載でご容赦願いたい。
 
雑感 本種の株立ちは、近くでみれば見上げるばかりで雄大である。2500程前のインドの原生林・湿林にこのような姿で君臨していたのだろう。過去物の成道樹に相応しい雄姿である。

チェンマイ近郊の竹林にDendrocalamus asperを探しに訪問したが、何とも鬱蒼たる竹林を目前にして蛇や蚊に怖気をなして入るのを躊躇してしまった。帰路の路上販売の特大の筍の姿が思い出である。


 上記掲載画像のDendrocalamus brandisiiを別角度から撮影。高さ30mには達しないが、30m近くある。
 


 チェンマイ・プーピンパレスに植栽のもう1種のDendrocalamus属。  *種小名は不明とのこと。
 


 
シリキット植物園に植栽のDendrocalamus sp。
20m以上はある。種小名は不明とのこと。

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