Flacourtia indica  / インドルカム
 科名属名学名 ヤナギ科 Flacourtia indica (syn)Flacourtia ramontchi 和別名テンジクイヌカンコ、ラモンチー
 タイ名 ตะขบป่า(タコップ・パー)
 その他名称 英名Batoko plum、Governor's plum; Madagascar plum.  
 原産地等 原産地諸説。熱帯各地に分布。            タイでは海浜の林に生育が多い。
 用途等 果実は食用。防護生垣用に植栽。
     
 花(雌花) 雄 花序
   
  花博公園にて撮影(雄株?) 雌花 (多分)  果実(未熟)
   
 葉  幹の棘  幹(成木)

樹形・幹・葉 高さ8~15m落葉樹。幹に鋭棘あり。葉:単葉、互生。長さ2~10cm倒卵形先突。小鋸歯。若葉赤。
花・果実 花:雌雄異花異株。雄花は径1cm白色雄蕊多数。雌花は萼片5花径5mm。葉腋に小花序。         果実:液果。径1~1.5cm球形。赤~黒紫色に熟。種子4~6個。  *果実は多汁甘味。
花期 1~3月開花。3~4月結実。
 
雑感 チェンマイでは数本を見かけているが、結実を見たのは1本だけである。中に黒紫色に熟した果実もあったが幹・枝の棘鋭く摘果断念、試食に至れなかったのは残念。雌花はこの木の画像をチェックして(たまたま)見い出したものであり、現場では見逃していた。実に小花である。本種の幹・枝の棘は2~4cmと長く針状に鋭く、我が国のイイギリ科クスドイゲ(Xylosma congestum)に似ている。この棘が原因と思うが、市内の庭先では見かえたことはない。

なお、タイではナンヨウザクラ(Muntingia calabura)はตะขบฝรั่ง(タコップ・ファラン)というが、このタコップは本種のタコップに同じ語源であり、両果実ともに色・形の似た液果(種子多数)である。ฝรั่ง(ファラン)は本来はフランス(人)転じて西洋人の意味であるが、植物に関しては西洋人がタイにもたらしたという意味である。

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