イランイラン・タイ/Cananga odorata Hook.f. & Thomson var. odorata
 科名属名学名 バンレイシ科 属 Cananga odorata Hook.f. & Thomson var. odorata
 タイ名 กระดังงาไทย(クラダンガー・タイ) 
 その他名称 英名ー
 原産地 フィリピン,マラヤ原産 タイ・ビルマは原産諸説あり。 タイ国内では広く植栽・生育。
 用途など 香木として寺院や公館などに植栽。 香料の原料。
      
 花  花
   
 チェンマイにて撮影  果実  葉

 樹形・幹・葉 高さ10^20m常緑樹。枝条はやや下垂。   葉:単葉,互生。7~20cm楕円形先尖。全縁。
 花・果実 花:緑色~黄色に変化。花弁6枚,細長く垂れる。雌蕊多数。芳香強力。
       果実:集合果。分果は液果?で4~15個、緑~黄,楕円形。種子:卵形扁平。2~12個。
 花期 通年開花
果実類型名、本種は1個の花に雌蕊多数の果実なので集合果であるが、個々の果実をどのように称するかよく判らなかったので、分果と記載した。分果の定義(definition)を調べてみると説明多様である。当然ながら分果にも果実類型(乾果・液果等)がある。バンレイシ果の分果の果実は液果が多く可食で被食散布が一般的である。(小果と記載すべきか?)

*「チェンマイ大学構内植物」では、果実全体をผลกลุ่ม(Aggregate fruit=集合果),個々の果実をผลย่อย(ポン・ヨイ)としている。ผลย่อย(ポン・ヨイ)は小果と訳するのか分果と訳するのかよく解りません。
 なお、バンレイシ((釈迦頭)の果実類型は液果型集合果と記載しています。
 
 香木・香料 花は強い香りを通年で昼夜発散している。余りに高木で香りを直接に嗅ぐことが出来ない!。
チェンマイの植物本によると本種の花油がChannel No5, Revlon's Charlieのような香水に含まれているようだ。
*香料・香水の成分表示 EUを含む世界の薬事法には香料・香水の成分はアレルギー物質等の特定成分以外は表示を義務化していないので、本種が原料としてどの香水に含まれるかは不明である。
 
 雑感 チェンマイでは寺院・公館でよく見かける。大型の樹木で寺院では仏塔や境内全体を薫香で包むのに適しているだろう。花弁は6枚で,果実もよく生ることから、これはタイの植物に違いないと思う。イランイラン(Cananga odorata)とは全く様相は異なる樹木である。
本種は特に和名はなさそうなので,タイトル和名は(仮に)イランイラン・タイとした。

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