Colona属2種 <Colona flagrocarpa> <Colona floribunda>

Colona flagrocarpa/ヤープ・バイヤーオ
 科名属名学名  アオイ科・学名 Colona flagrocarpa           (従来シナノキ科)
 タイ名 ยาบใบยาว(ヤープ・バイヤーオ)  ปอยาบ.(ポー・ヤープ
 その他名称 英名ー
 原産地など インド・東南アジア大陸部。    タイでは海抜600~800mのっ雑木林に広く生育。
 用途など 庭木。有用性は乏しい。 
   
 花 花序
   
 シリキット植物園にて撮影  果実  果実

     
 葉  幹  

 樹形・幹・葉 高さ7~12m落葉樹。  葉:単葉・互生。長さ10~22cm先尖。表裏に毛あり。鋸歯又は全縁。
 花・果実 花:花径8~10mm。萼片5赤茶色・花弁5黄色。   葉腋・枝先に総状花序    
       果実:乾果不裂開。長さ1~2.5cm倒卵形。翼3あり。
 花期 7~9月開花、10~12月結実。
 
 雑感 1月にシリキット植物園を散策中に翼のある果実が目に付いた。調べてみると花は雨季に咲くようで、8月に再訪して探したら、何と小さな花が咲いていた。幸い低いところにも咲いていたので撮影できた。花は咲いていると知って注意して見ないと見逃しそうである!

タイの8月は雨季の中頃で気候の変化は非常に乏しい。開花する樹種は少ないが、シナノキ科Colona属はよくこんな時期に揃って開花するもんだ。そういえば旧シナノキ科のイエロースターもこの時期に開花する。

旧シナノキ科のイエロースターは市内に植栽は多く開花して眼を惹くが、このColona属は植栽は無くチェンマイ近郊の林に自生しひっそりと咲いている。樹数ではイエロースターより遥かに多いと思われる。


Colona floribunda/ヤープ・バイノム
 科名属名学名  アオイ科Colona属  Colona floribunda
 タイ名 ยาบใบนม (ヤープ・バイノム)、ยาบเลียง , ยาบมืน,
 その他名称 英名ー         中国名・ 一担柴
 原産地など インド・東南アジア                   タイでは落葉樹林に生育多。
 用途など 樹皮繊維(靭皮)からロープ。 
   
 花
 
 シリキット植物園にて撮影  花序
     
   果実  果実  葉
     
 幹    

 樹形・幹・葉 *上掲のColona flagrocarpaと比べ、葉が径8~14cmのほぼ円形であることが主な相違点である
 花・果実 花色がやや黄色であること以外は、Colona flagrocarpaによく似ている。
 花期 7~8月開花。9~10月結実。
 
 雑感 シリキット植物園内にもう生育していたのう1種のColona属が本種である。葉の形以外は好く似た樹だ。花は低いところには見当たらず、余りにも小さくて私のカメラではピンボケにしか撮れなかったのは残念だった。

本種もシリキット植物園内には多数みられるが、花・果実をひっそりと付けて自生しているので目立たない。しかし、私は8月は避暑を兼ねてチェンマイ滞在するので、この花はまたチェンマイに来たんだなあと感じさせてくれる、実に好い花である。日本語サイトにColona属の植物情報は殆ど(全く?)無いので、ほぼ無名かな?


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