Sterculia monosperma / ピンポンノキ
 科名属名学名 アオイ科Sterculia monosperma  (syn)Sterculia nobilis   (従来はアオギリ科)
 タイ名 เก้าลัด (カオラット)
 諸名称 英名China chestnut、Noble bottle tree  中国名-蘋婆(ピンポー)-(果実名)凤眼果 
 原産地 中国南部原産。熱帯アジアに広く分布,植栽。    タイでは雑木林などに広く生育。
 用途など 装飾樹として庭などに植樹。果実は可食。古くは樹皮繊維は布に利用。
    
開花 
 
 チェンマイにて12月撮影  花序
     
果実と葉(単葉で大)  開裂した果実  試食

樹形・幹・葉 樹高6~12mの常緑樹。 葉:単葉,互生。長さ15~30cmの楕円形。
花・果実 花:白色の萼片が釣鐘型に5深裂、花弁無し。総状花序。
       果実:袋果。果序は集合下垂し2個対が多い。朱赤色に熟して開く。種子:楕円形。1~3個。
花期 11~12月開花。果実は2~3月に赤熟。
 
試食 寺院で御住職の許可を得て一房頂き宿に持ち帰り,電気ポットで10分間程煮て、ナイフ で切り割った。何と「焼き栗」に似た濃厚な香りが部屋に充満!これはイケると口にした。甘味旨味もそこそこあり美味しい。お薦めものである。ただ,翌日には香りも甘味もかなり薄れた。一度にたくさん食べないほうが好いかもしれない。
 
 雑感  チェンマイでは住宅の庭や寺院境内でよく見かけるお馴染みの植物。手の届く範囲には果実は殆ど捥がれて無い。多分食用にされていると思われる。北タイは原産地でもあり自生も多い。
 追記 中国情報では、花は雌雄同株・単性或雜性とある。機会があれば萼の中の花画像を撮りたいものだ。
本種の果実は集合下垂し2個対が多いが、 ヤツデアオギリ(Sterculia foetida)ポーカーオ(Sterculia pexa )の果実が花柄は5本一組(幼果実は5連結)に下垂する。恐らくは雌花の雌蕊の構造に起因するのではないかと思うのだが、、、、この眼で確認しないことには。

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