アカネ科ミトラギナ属2種 <Mitragyna diversifolia>  <Mitragyna rotundifolia>  

 クラトゥム・ナー/Mitragyna diversifolia
 科名属名 学名 アカネ科ミトラギナ属  Mitragyna diversifolia     (diversi=いろいろな、folia=葉)
 タイ名 กระทุ่มนา(クラトゥム・ナー)、กระท่อมหมู (クラトォム・ムー)
 その他名称 英名ー
 原産地 東南アジア・中国雲南に少し。 タイでは乾燥フタバガキ林や全国の雑木林に生育。  
 用途など 薬用多。
花(頭状花序) 花序の様子
花博公園にて撮影 果実 托葉2枚
     
幹   

 樹形・幹・葉 高さ8(~15m落葉樹。  葉:単葉、対生。5~12cm円形・卵形等多様(先尖あり)。托葉2枚。
 花・果実 花:花形細長筒型、黄色雄蕊5、白色雌蕊1突出。頭状花序、頂生。 
       果実:さく果。径1~1.5cm球形。黒色に熟し裂開。  種子は翼有、多数
 花期 5~6月開花。7~9月結実。
 
アカネ科ミトラギナ属 「Flora of Thailand」によれば、本属はタイに4種ある。タイ語กระทุ่ม(クラトゥム)は、概ね掲載のような花序の植物を意味し、カダンパ(Anthocephalus chinensis)他、Mitragyna属Nauclea属のタイ名に多い。กระทุ่มนาのนาは同類のなかで最も一般的な植物に付される接尾語であり、本種が広く生育していることを示している。   *花や果実は和名カギカズラ(Uncaria rhynchophylla)に非常に類似している。
 
 雑感 花博公園に8月に、開花し結実も見られたので撮影した。一回で花・果実の撮影とは有難いことだ。開花すれば花数多数で日頃の地味な樹が明るく輝くように美しく見える!


クラトゥム・ヌーン/ Mitragyna rotundifolia
花序(頭状花序) 花序等( 托葉が目立つ)
 チェンマイ市内にて撮影  托葉2枚(幼花序を保護)  果実
     
 葉  幹  
   科名属名 学名 アカネ科ミトラギナ属 Mitragyna rotundifolia      (rotundi=円い、folia=葉)
   タイ名 กระทุ่มเนิน(クラトゥム・ヌーン)、กระท่อมหมู (クラトォム・ムー)とも   ヌーン=高地、丘陵
  原産地 ミャンマー・タイ・ラオス         タイでの生育地は同上だが、やや高地を好む。
  特徴 Mitragyna diversifoliaに似るが、葉は丸味を帯び大きい。開花時には托葉が目立つ。
開花時期は、Mitragyna diversifoliaとほぼ同時期。
  雑感  チェンマイ大学校内に植栽多数。樹形が整い、葉が好く茂っている。開花時は花多数で訪花昆虫も多く、よく結実する。タイでは地味な植物ではあるが、見ていて非常に感じが好い。

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