Anthocephalus chinensis / カダンバ
 科名属名学名 アカネ科 属 Anthocephalus chinensis 
 タイ名 กระทุ่ม(クラトゥム), ตะกู (タグー)         別和名クビナガタマバナノキ
 その他名称 英名Cadam, インド名Kadam   中国名ー黄梁木,  
 原産地 インド・ネパール・ビルマ・タイ・雲南広西
 用途など 木材(材質は劣る)
    
 頭状花序(白色の雌蕊が突出)  花・葉の様子
   
シリキット植物園にて撮影  幹  カダンバリ(醗酵果実)

樹形等 樹高20m程の落葉性高木。成長が早い。枝は横に張り出す。葉:互生,若葉は長さ30cm。
花・果実  花:白黄色,雌蕊1が白く突出。頭状花序。 
        果実:果実は集合合着して径4~5cmの球形。種子:小粒多数。 
花期 12~1月に開花。 
学名について 本樹にはタイ名クラトゥム Anthocephalus chinensis A.Rich.ex WalP の札名が付されていた。The Plant Listにはこの学名は見当たらない。Wild Trees in Thailand1にAnthocephalus chinensis(Lame.)A.Rich.ex Walfとあるので、このAnthocephalus chinensisをタイトル名としたが、詳細不明である。
 
カダンバリの試嗅 カダンパの果実はカダンバリと称される。カダンバリに関して「A type of honey is made from the flower which is called Kadambari. It is not honey  but wine.」というHP記載があったので,よく熟した落下果実を拾って部屋に持ち帰って(試飲でなく)試嗅した。切り裂くやいなや強烈な醗酵臭が部屋に充満した。嗅いでいたら頭がクラクラとしたので急いでドアを開け換気した。匂いだけで酔っ払ってしまった。
 
仏典の植物 南伝仏典の伝えるところでは,シュメール山を取り囲むの四方の洲の一に茂る植物とされる。北伝仏典での伝えは未把握。
タイ名กระทุ่ม(クラトゥム)は梵語カダンパに由来する。漢訳仏典名迦曇婆(かどんぱ)も同一由来である。
 
雑感 チェンマイ市内での植樹は少ない。寺院での植樹も殆ど無い。 成長が早過ぎること,落下果実の匂いなどが原因と思われる。

寺院に植樹のカダンパ タイ名カダンパ学名Anthocephalus chinensis (Lamk.) A. Rich. ex Walpの札が付されていたが、The Plant Listには見当たらない?
花序が小さくまとまり,突き出た白色の雌蕊も長めで,見た目も好い。上掲の画像とは別種のように思われる。
       
 花(頭状花序)  花・葉の様子
   
チェンマイ市内の寺院で撮影   花・葉の様子  枝の様子

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