Brassica rapa L
Brassica rapa var. utilis/サイシン(パッカート・カーントン)
Brassica rapa var. chinensis/ホンテー
Brassica rapa var. pekinensis / ハクサイ(白菜)

 Brassica rapa var. utilis/サイシン(パッカート・カーントン)
 科名属名学名  アブラナ科・B. rapa var. utilis (syn. B. rapa var. parachinensis)←(TPL)Brassica rapa L.
 タイ名 ผักกวางตุ้ง(パッカート・クァントゥン)           和名サイシン,アブラナ
 その他名称 英名Flowering cabbage、Choy Sum     中国名-菜心(càixīn)、菜苔、油菜心
 原産地・分布 西アジア・北欧原産。中国各地で栽培(多品種に改良)。我が国でも広く栽培。 
 用途など 茎・葉・花は野菜として食用。かって種子は採油に利用。 
     
 花
 
 チェンマイ郊外の農園にて  花序と果実
   
 葉  栽培  
     
 野菜市場にて  野菜市場にて  野菜市場にて コマツナかな?

 樹形・幹・葉 高さ1m程の2年生草本。茎は直立円筒形・分枝あり。葉:単葉・互生。卵形~広楕円  葉:
 花・果実 花:萼片4花弁4(黄色の十字状花)・雄蕊6・雌蕊1。  茎先に総状花序多数。   
       果実:果実:長角果。細長い形状。縫合線に沿って2裂開。種子は黒色・多数。
 花期 花期  ?     
 学名について 
アブラナ科Brassica rapa Lは、古代、西アジアから北ヨーロッパの大麦畑に生える雑草で、農耕文化が伝播すると共に作物の種子に紛れて移動し、現在の多種の栽培種(変種)を生みの親と考えられる。

Wikipedia jp によると、下記の変種が著名である。
B. rapa var. utilis (syn. B. rapa var. parachinensis) - サイシン
B. rapa var. chinensis - ホンテー(チンゲンサイ、パク・チョイ)
B. rapa var. pekinensis - ハクサイ
*B. rapa var. perviridis L.H.Bailey - コマツナ
*B. rapa var. laciniifolia (L.H.Bailey) Kitam. - ミズナ、

The Plant listでは上記学名は全てBrassica rapa Lであり、下位分類(var等)は認めていない。
 
 野菜 茎・葉・花を野菜として食用。チェンマイではパク・カントンで広く流通し食用に供されている。
 
 雑感  日本で見かけるアブラナと判別は困難である。黄色い花が付いていれば全てパク・カントンという感じである。一般に茎は通直で分枝が殆ど見られないものが多い。   (Brassica rapaは全て黄花である)
参考 コマツナ(B. rapa var. perviridis L)とミズナ( B. rapa var. laciniifolia ) 兵庫県伊丹市の農園にて撮影
     
 コマツナの栽培  左画像拡大(販売用部分)  多数の基生葉の葉柄も特徴
     
 ミズナの栽培 左画像拡大(販売用部分)  多数の根生葉は鋸歯がある
コマツナもミズナもBrassica rapa Lの変種であり、葉・茎を食用とする。基生葉の形が特徴的である。
タイでも最近は日本人用野菜店などで見かけるが、日本からの導入と思われる。
 *タイの植物画像ではないので、索引からは除外してます。


Brassica rapa var. chinensis/ホンテー(チンゲン菜)
 科名属名学名  アブラナ科Brassica rapa var. chinensis.       (tpl)Brassica rapa L
 タイ名 ผักกาดฮ่องเต้(パッカート・ホンテー)          別和名シャクシ菜、青梗菜。
 その他名称 英名ー        中国名-体菜、白菜(パク・チョイ))。
 原産地・分布 中国河南地方原産。東南アジアなどに広く栽培。    我が国にも栽培多い。 
 用途など 葉を食用にする。 
 チェンマイ郊外の農園にて  花博公園の農園にて撮影
     
 葉と花  野菜市場にて  野菜市場にて

 樹形・幹・葉 高さ20~50cm程の1年生草本。基生葉多数、葉柄白色。20枚程輪生。シャモジ形。全縁。
 花・果実 花:萼片4花弁4(黄色の十字状花)・雄蕊6・雌蕊1。  茎先に総状花序多数。   
       果実:果実:長角果。細長い形状。縫合線に沿って2裂開。種子は黒色・多数。
 花期 花期 ?      
 
 野菜 葉を野菜として食用にする。 我が国ではチンゲン菜の名称でよく売られているお馴染みの野菜である。
 
 雑感 日本のチンゲン菜に同じであるが、タイではホンテーという名称が一般的である。画像の名表札にあるようにกวางตุ้ง(クァントゥンやパクチョイの名称もある。市場では好く見かける野菜である。


Brassica rapa var. pekinensis / ハクサイ(白菜)
 科名属名学名  アブラナ科・Brassica rapa var. pekinensis 、  (syn)Brassica pekinensis、
(syn)Brassica campestris var. pekinensis、          (TPL)Brassica rapa L
 タイ名 ผักกาดขาว(パッカート・カーオ) 
 その他名称 |英名Chinese cabbage      中国名-白菜、大白菜
 原産地・分布 中国河北地方原産。 東南アジア・東アジアなどで広く栽培。
 用途など 葉を野菜として食用にする。 
     
 野菜市場にて
 
 チェンマイ郊外の農園にて  野菜市場にて

 樹形・幹・葉 高さ40~60cm2年生草本。  基生葉多数・葉柄白色。30~60cm倒卵状。中心部の葉は密集。
 花・果実 花:黄色の十字状花。      果実:長角果。
 花期 花期 ?      
 
 野菜 葉を野菜として食用にする。 我が国では白菜(はくさい)の名称で売られ、広く食されている。
 
 雑感  好く観察すると、上掲のホンテーに好く似ているが、キャベツ(結球形)とは似て非なるものである。

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