Raphanus(ダイコン)属
<Raphanus sativus var. longipinnatus / ダイコン(大根)> 
<Raphanus sativus var.caudatus / サヤダイコン>

  Raphanus sativus var. longipinnatus/ダイコン(大根)
 科名属名学名  アブラナ科 Raphanus sativus var. longipinnatus 
(syn)Raphanus raphanistrum subsp. sativus
 タイ名 ผักกาดหัว(パッカート・フア)  ผักกาดจีน(パッカート・チーン)。別和名スズシロ(清白)=春の七草の一
 その他名称 英名Japanese radish  中国名ー长羽裂萝卜 
 原産地・分布 中海沿岸地方・中東原産(アジア原産説あり)。 アジアを中心に世界で栽培。品種多。
 用途など (肥大した)根を野菜として食用にする。葉も食用。種子から油を採取。
     
 花
 
 チェンマイ郊外にて撮影  花序
     
 果実  根(上部は地上にある。葉軸由来  栽培(上掲画像と品種が異なる?)
     
野菜市場にて   野菜市場にて  野菜市場にて カイワレダイコン

 樹形・幹・葉 高さ30~60cm1~2年生草本。根は太く長く堅実。 葉:基生。長さ30~60cm長楕円形~裂葉。
 花・果実 花:花径1.5~2cm。咢片長楕円形。花弁4白色又は粉紅色。 総状花序を腋生又は頂生。
       果実:角果。長さ3~6cm。不裂開。種子1~6個。
 花期 花期 通年(栽培品種が多く、通年収穫)      
 *学名について The Plant Listでは学名はRaphanus raphanistrum subsp. sativusがAcceptedとなっているが、本種のタイトル学名はは一般的に繁用されているRaphanus sativus var. longipinnatusとした。
 
 野菜 肥大した根を野菜として食用にする。タイでは白色が多いが赤色も多い。料理法は多様。
     葉も食用にするが、タイの野菜市場では見かけたことがない。
    (私は農家の生まれで子供のころは葉は食用の思い出があり、漬物にすると食感好く美味しい。今では日本の野菜市場には無さそうだ)

    カイワレダイコンー貝割れ大根):発芽直後の胚軸と子葉。杯軸部分の苦味・辛みを美味しく感じる。
 
 雑感 日本の大根に同じである。日本では栽培品種が多いが、タイではかなり少なく、しかもやや小型である。


Raphanus sativus var.caudatus / サヤダイコン
 科名属名学名  アブラナ科Raphanus sativus var.caudatus (syn)Raphanus caudatus L
 タイ名 ผักขี้หูด(パク・キーフート)
 その他名称 英名Rat-tailed radish, Beer radish         中国名-鼠尾萝卜
 原産地・分布 中国原産(当初はインド・東南アジア原産説).。1815年ジャワ島から英国に移入。北タイで栽培盛ん。
 用途など (通常は)果実を野菜として食用。 
     
 花
 
 チェンマイ郊外にて  花序
     
 果実  野菜市場にて   野菜市場にて 

 樹形・幹・葉 高さ30~100cm1~2年生草本。茎は直立。 葉:単葉・互生。長さ10~30cm楕円形、浅裂。
 花・果実 花:花径8~10cm。咢片長楕円形。花弁4白色又は青紫色。総状花序を腋生又は頂生。
       果実:長角果。長さ5~15cm。種子2~10個。
 花期 花期 6~12月。      
 *学名について The Plant Listでは学名はRaphanus caudatus LがAcceptedとなっているが、本種の繁用学名 Raphanus sativus var.caudatus をタイトル学名とした。
 
 野菜 若い果実を野菜として食用にする。チェンマイの野菜市場で野菜の常連である。
     *タイ(特に北タイ)での食用利用が盛んなようだ。私はまだ試食していないが、次回は挑戦!
 
 雑感  野菜市場で販売の葉・茎・花の姿を見て変わったものを食べるなあと思った。調べてみると莢状の果実を食用にし、サヤダイコンの和名があると判った。花を好く見ると、ダイコン(Raphanus 属)の花形であるが、莢状の果実(角果)を食べるとは思いがけなかった。


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